佐藤健&阿部寛、渾身の男泣き 「護られなかった者たちへ」新場面写真
2021年9月11日 08:00

瀬々敬久監督が中山七里氏の小説を映画化した「護られなかった者たちへ」の新たな場面写真が披露された。事件の容疑者を演じた佐藤健、刑事を演じた阿部寛の姿がそれぞれ涙を流すシーンを切りとっている。
東日本大震災から10年が経った宮城・仙台で、全身を縛られたまま餓死させられるという不可解な連続殺人事件が発生する。捜査線上に浮かび上がったのは、過去に起こした事件で服役し、出所したばかりの男・利根泰久(佐藤)。刑事の笘篠(阿部)は利根を追いつめるが、決定的な証拠がつかめないまま、第3の事件が起きようとしていた。

披露されたのは、事件から10年前の利根と笘篠をとらえた場面写真。利根は、震災後の避難所で遠島けい(倍賞美津子)と1人の小学生に出会う。3人は身寄りのない者同士、まるで家族のように肩を寄せ合って暮らし始める。人の優しさを知らず孤独に生きてきた利根が初めて愛や温もりを知り、堪えていた感情があふれ出る佐藤の演技が胸を打つシーンだ。
一方、宮城県警の刑事として第一線で活躍する笘篠も、被災し家族を失うというつらい経験をしていた。震災という抗えない大きな力によって、愛する者を失った喪失感から涙を静かに流す阿部の演技もまた、内に秘めた悲しみややるせなさがひしひしと伝わってくる。
「護られなかった者たちへ」は、10月1日から公開。
フォトギャラリー
関連ニュース





