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「観ている側の心が試されるかも」精神科医がコメント 統合失調症の男の苦悩を描いた「クリーン、シェーブン」本編映像

2021年8月24日 18:00

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日本では25年ぶりに劇場公開
日本では25年ぶりに劇場公開
(C)1993 DSM III Films, Inc. (C) 2006 Lodge Kerrigan. All Rights Reserved.

幻覚幻聴、視線に悩まされながらも娘を探し続ける、統合失調症の男の姿を徹底的に抑制されたトーンで映し出したサスペンス映画「クリーン、シェーブン」の本編映像が公開された。

ロッジ・ケリガン監督が93年に発表した初の長編作で、「ナイト・オン・ザ・プラネット」(91)、「デッドマン」(95)、「コーヒー&シガレッツ」(03)など、ジム・ジャームッシュ作品の常連スタッフであるジェイ・ラビノウィッツが編集を担当。第20回テルライド映画祭でワールドプレミアの後、第11回サンダンス映画祭や第47回カンヌ国際映画祭の他、ニューヨーク近代美術館でも上映され、そのノイズにまみれた唯一無二の映像表現を、スティーブン・ソダーバーグダーレン・アロノフスキージョン・ウォーターズといった錚々たる監督たちが、“忘れがたき表現性”と絶賛した。

日本では、96年にレイトショーのみで公開。作品全体が放つ疲労感を覚える空気、悲惨さと哀愁が一部で話題となり、未だに語り継がれるも近年では観ることの出来ない幻の作品となっており、昨年頃から再公開を希望する声も多数あげられていた注目作だ。

公開された映像は、車で走行中のピーターが、大声で騒ぐ見知らぬ男と路上で遭遇した場面だ。見知らぬ男は「俺から逃げようったって無理だ!」と何かに怒り狂っている。偶然、車で通りかかったピーターに向けられた言葉ではないものの、男の前で車を停める。そして、とてつもない不安にかられ、図書館で本棚に頭を打ち付けるピーター。表面上は不審な行動に見えるが、繊細がゆえに苦悩する男の姿でもある。監督の指示のもと、2年間に渡る撮影に耐えたピーター・グリーンが、ピーターの悲しみを壮絶な演技で表現している。

本作を鑑賞した、書籍「統合失調症」著者で京都大学(精神医学)の村井俊哉教授は「見る人によって受けとめるメッセージがまったく違ってきそうな映画です。観ている側の心が試されるかも」とコメントを寄せている。

クリーン、シェーブン」は、8月27日からシネマート新宿ほか全国順次公開。

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