浅野いにお原作映画「うみべの女の子」 友達とも恋人とも呼べない二人の距離感がもどかしい場面写真
2021年5月25日 13:00
小梅役を石川、磯部役を青木がそれぞれ演じる本作、初めは興味本位だったが、何度も身体を重ね合わせる関係を続け、友達とも恋人とも呼べない距離感を保ち続ける二人。そんな秘密を知らずに恋バナや将来について語り合う小梅とその友人達の姿が切り取られており、浅野氏が描く作品世界の真骨頂とも言える、思春期の登場人物たちの日常の光と影を捉えている。
海辺の小さな街で暮らす中学生の小梅。憧れの三崎先輩に振られたショックから、かつて自分のことを好きだと言ってくれた内向的な同級生・磯辺と関係を持ってしまい、徐々に磯辺への思いを募らせていく。その一方、小梅が好きだったはずの磯辺は小梅との関係を断ち切ろうとする。2人の気持ちがすれ違う中、磯辺は過去にイジメを苦に自殺した兄への贖罪から、ある行動に出る。
「うみべの女の子」は、8月20日から新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開。