第24回上海国際映画祭で東映70周年記念上映! 「鬼龍院花子の生涯」4Kリマスター版を含む8本ラインナップ
2021年5月8日 19:00
中国国内唯一の国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認長編映画祭「上海国際映画祭」(第24回)が、予定通りの6月11日~20日に開催されることが決定。目玉の特集上映として、特別企画「東映70周年記念上映」が行われる予定だ。
2021年に創立70周年を迎える東映。さまざまな記念イベントが実施され、上海国際映画祭の特別企画もそのひとつとなる。特別企画「東映70周年記念上映」では、70年の軌跡を踏まえ、各年代の代表作をセレクト。豪華ラインナップが発表された。
50年代からは、今井正監督の初カラー作品で、霞ヶ浦や湖岸の田園風景を背景に農村の貧困を描く「米」。60年代の1本として、吉川英治の小説を原作とした「宮本武蔵」シリーズ1作目「宮本武蔵(1961)」(内田吐夢監督)の4Kデジタルリマスター版を世界初披露する。また、第13回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「武士道残酷物語」(今井正監督)も上映予定だ。
70年代からは、高倉健さんが主演し、3月に亡くなった田中邦衛さんも共演するパニック映画「新幹線大爆破」(佐藤純彌監督)。さらに80年代から選出された、夏目雅子さんの出演作「鬼龍院花子の生涯」(五社英雄監督)の4Kデジタルリマスター版をワールドプレミア上映。また、昨年11月18日に急逝した東映グループ会長の岡田裕介さんが製作総指揮を務め、吉永小百合が主演した名作「天国の駅」(出目昌伸監督)もセレクトされている。
90年代からは「鉄道員(ぽっぽや)」(降旗康男監督)の4Kデジタルリマスター版。同作は、15年・第18回上海国際映画祭の特別企画「任侠痴夢、高倉健回顧展」のオープニング作品としても上映され、中国では最も知られている日本映画の1本だ。00年代は、大正時代の長崎くんちを見事に再現した「長崎ぶらぶら節」(深町幸男監督)が選ばれている。
今回の発表にあたり、上海国際映画祭のプログラミング・アドバイザーであり、映画.comのコラム「どうなってるの?中国映画市場」を連載している映画ジャーナリスト・徐昊辰(じょ・こうしん)氏がコメントを寄せている。
徐昊辰「昨年、犬吠埼の近くにあの映画史に残る“岩と波”を探しに行きました。荒磯に波のオープニングは、もう何回見たことでしょう。時代劇、任侠映画、実録映画、特撮映画……日本を代表する映画会社・東映は、世界中の映画ファンに最高の映画を送り続けています。数えきれない傑作の中から8本をセレクトし、今年の上海国際映画祭で“TOEIの魅力”を全世界に発信します」
なお、第24回上海国際映画祭では、約350本の作品が上映予定。日本映画も多数出品される。
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