田中泯、“同い年”吉永小百合の父親役に驚き 5キロ減量し役作りも
2021年4月14日 19:00

田中泯が4月14日、都内で行われた「いのちの停車場」の完成披露試写会に登壇。主演の吉永小百合吉が演じる主人公の父親役を務め、現在76歳の田中は「本当に驚きました。(吉永と)同い年なのに」とオファーを受けた心境を振り返った。
田中は「ちょっと不安になって、成島監督に大丈夫ですかねって聞いたら、『大丈夫、大丈夫』って」と背中を押され、「監督の言うように、大丈夫でした。吉永さんの居方(いかた)がお父さんにしてくれたんだと思います」と感謝。病を患う役どころのため「本当に撮影期間必死の思いでした。記憶に残り続ける映画になると思います」と静かに話した。

成島監督は、そんな田中について「病に倒れる役なので、撮影前に『5キロ痩せたい』っておっしゃられた。泯さんはダンスをやられているので絞る肉がないし、20代ならともかく、泯さんのお歳ではやめたほうがいいって言っていたら、『やります』って、5キロ以上痩せていただいた」と田中が減量したことを明かし、「命を削って役を作ってくれたことに感謝しかありません」と絶賛した。
現役医師でもある南杏子の同名小説を映画化した本作は、在宅医療専門医として故郷・金沢の診療所で働き始めることとなった白石咲和子(吉永)が、さまざまな患者たちと向き合い、自身も「いのちの在り方」「生きるという意味」について考えていくさまを描く。この日は吉永をはじめ、松坂桃李、広瀬すず、南野陽子、小池栄子、みなみらんぼう、泉谷しげる、中山忍、石田ゆり子、田中、西田敏行、成島出監督が登壇した。

主演を務めた吉永は「初めての医師役だったので、わからないことばかり。監督がいろいろ指示してくださって、映画の中で咲和子が成長していけばいいと言っていただきました」と明かし、成島監督は「前回、『ふしぎな岬の物語』で吉永さんとご一緒してびっくりしたのが、まだ成長されようとしていること。今回、年齢関係なく努力して成長していく吉永さんを撮りたいと思いました」と語る。
吉永は、共演シーンの多かった広瀬と松坂に「すずちゃんは涼やかでかわいくて、桃李さんはキリンのようにすくすく成長されてかっこよくて。そういう2人を毎日見られて楽しかったです」と笑顔を向け、最後には「撮影が終わった後、私たちにとってとても大きな悲しい出来事がありました。総指揮の岡田会長が亡くなられたことです」と、本作の製作総指揮を務めた東映会長の岡田裕介さんに言及。「今日、お見えになっていらっしゃる方もいらっしゃると思うのですが、とても温かい励ましとご援助をいただきました。心から感謝しております」と、完成まで支援した関係者に感謝を伝えていた。
「いのちの停車場」は、5月21日に全国公開。
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