大泉洋、「騙し絵の牙」で演技が“大泉洋っぽい”とNGくらう
2021年3月3日 20:09
大泉洋が主演し、吉田大八監督がメガホンをとる映画「騙し絵の牙」の「騙し合いバトル開幕式」イベントが3月3日に銀座松竹スクエアで行われ、主演の大泉のほか、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、木村佳乃、斎藤工、國村隼、佐藤浩市、吉田大八監督も来場した。
「罪の声」の塩田武士氏が、大泉を主人公にあて書きして完成させた同名ベストセラー小説を映画化した本作は、出版不況と社長の急逝が重なり、次期社長の権力争いが勃発した崖っぷちの大手出版社「薫風社」を舞台に、カルチャー誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉)が新人編集者・高野(松岡)を巻きこんで、生き残りを賭けた仁義なき騙し合いバトルを繰り広げるさまを描き出す。
会場には縦11メートル×横10メートルという巨大な“大泉洋の顔”フラッグが鎮座。その巨大なフラッグを見た大泉は「コロナ禍で舞台あいさつが少なくなっている中、相当派手なことをやっていただいて。感謝をしておりますが、これだけでっかい顔を作られて。(出入り口となっている)口から出るのはあまり気持ちのいいものではなかったですね。プロデューサーは興奮していましたけど、登壇者の皆さんはわたしの口から出るのは嫌だと思うんですよね」と憎まれ口をたたいて会場は大笑い。
崖っぷちの出版社を舞台にした作品ということで、この日は登壇者たちの「崖っぷち」エピソードを発表することに。その中で「『騙し絵の牙』の撮影は常に崖っぷちでしたね」と語った大泉は、「要は一発でオッケーが出ないんですよ。最低でも3回。3回でも少なくて、5回、6回、10回はいきましたね。しかもけっこう長回しをするから。それが長せりふになるとだんだん焦ってくるんですよ。そこに(佐藤)浩市さんとか、妖怪レベルの怖い人がいるとどんどんパニクってきて。常に崖っぷちでしたよ」とボヤいてみせる。そしてさらに「これだけの俳優さんを集めて、あれだけもう一回と言えるのはどんな神経をしているんだろうと思いましたよ。だからオッケーが出た時はみんなで『やった』と言っていて。どんどん団結力が高まる現場でしたよ」と付け加えた。
そんな大泉に向かって松岡が「大泉さんは、今のは大泉さんっぽいからNGということがよくありました。そういう時はどうしたらいいのか分からなかったですね」と呼びかけると、大泉は「この小説はわたしに宛て書きしているんですよ。それなのに演じた芝居(しばい)が大泉さんっぽいからNGって。わたしを宛て書きしているのに何がいけないのか。監督はそれを許さなかったですね。監督の思う速水じゃないと絶対にオッケーは出なかった。ある意味、わたしが出ている映画の中で一番わたしっぽくなかった。この間、劉備玄徳を演じましたが、あれはまるまる大泉洋でしたからね。あれだけの偉人を演じてもわたしだったのに、現代人の速水はそうじゃない」と明かして会場は大笑いとなった。
続く松岡の崖っぷちエピソードは、「わたしが高校二年生の時に、(女優として)このまま芽が出なかったら就職か進学かな。食べていけなかったらどうしようと思っていた時に、吉田監督から『桐島、部活やめるってよ』で大事な役をいただいて。そこからお仕事がいただけるようになりました。崖っぷちからすくい上げていただきました」というもの。それに対して大泉が「きみ、ずいぶん監督におべっか使うな」と嫌みをぶつけると、「テイクを重ねるのは何がいけないのかなと思います」としれっと返してみせた松岡。大泉はその言葉にあわてた様子で「怖いな、お前。そうやってこの芸能界ここまでやってきたんだな。監督、僕、今の全部冗談ですから。監督大好きです!」とその場を取り繕ってみせるも、佐藤まで「むしろ2回でオッケーになると不安になるからね」と続けてみせて、会場を笑いに包みこんだ。
映画「騙し絵の牙」は3月26日より全国公開。
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