ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞発表 作品賞はスパイク・リー監督「ザ・ファイブ・ブラッズ」
2021年1月28日 18:00
アカデミー賞前しょう戦のひとつとして注目される米ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞が1月26日(現地時間)に発表され、作品賞にスパイク・リー監督のNetflix映画「ザ・ファイブ・ブラッズ」が輝いた。
同作は、仲間の遺骨とジャングルに隠した金塊を探すためベトナムを再訪した黒人退役軍人たちを描く戦争ドラマで、実際の記録映像や写真を全編に散りばめ、黒人たちの視点からベトナム戦争とアメリカの闇を描いている。「ザ・ファイブ・ブラッズ」は作品賞のほか監督賞、アンサンブル演技賞の3部門を獲得したほか、故チャドウィック・ボーズマンさんがアイコン賞を受賞した。
主演男優賞、助演男優賞を受賞したのは、聴覚を失ったドラマーの青年の葛藤を描く「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」のリズ・アーメッドとポール・レイシー。主演女優賞は、女性を性的搾取する男たちに独自の復しゅうを試みるヒロインを描く「Promising Young Woman(原題)」のキャリー・マリガン。助演女優賞は、1980年代の米南部で韓国出身の移民一家がたくましく生きる姿を描いた「ミナリ」のユン・ヨジョンが受賞した。
また、優秀作品10本には、「First Cow」「40歳の解釈 ラダの場合」「Judas and the Black Messiah(原題)」「ミッドナイト・スカイ」「ミナリ」「この茫漠たる荒野で」「ノマドランド」「Promising Young Woman(原題)」「ソウルフル・ワールド」「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」が選出された。
主な受賞結果は以下の通り。
「ザ・ファイブ・ブラッズ」
キャリー・マリガン「Promising Young Woman(原題)」
シドニー・フラニガン「Never Rarely Sometimes Always(原題)」
チャニング・ゴッドフリー・ピープルズ「Miss Juneteenth(原題)」
「ソウルフル・ワールド」
「ラ・ヨローナ 彷徨う女」
「タイム」
「ザ・ファイブ・ブラッズ」
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