中国映画市場、2021年元旦休暇興収が歴代記録更新! 海賊版流出の「ソウルフル・ワールド」が大健闘
2021年1月8日 10:00

中国映画市場の2021年元旦休暇(1月1~3日)の興行収入総計が約12億9900万元(約208億円)となり、18年の最高記録(約12億7100万元:約203億円)を突破したことがわかった。中国のメディアが一斉に報じている。
新型コロナウイルス感染拡大の状況が落ち着いた中国では、2020年の年間興行収入が北米を超え、初の世界1位となった。20年10月1日の国慶節休暇以降、映画館は感染予防措置ガイドラインに従い、全席での営業を再開。ハリウッド大作の上映がなかったため、一時は低迷期に入ったが、12月後半、アンディ・ラウが主演する「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」の続編「Shock Wave2(英題)」などの話題作が続々上映されたことで、映画市場は活気を取り戻していた。
元旦休暇前の20年12月31日は、興収総計が約5億3600万元(約85億8000万円)に。この数字は、ビー・ガン監督作「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」が封切られた18年12月31日の約5億1600万元(約82億6000万円)を超え、同日の歴代最高記録となった。

歴代最高記録の大きな要因となったのは、12月31日から公開された「A Little Red Flower(英題)」だ。同作は、ガンと闘う二家族を描いた人間ドラマ。「カイジ 動物世界」のハン・イエンが監督、中国で絶大な人気を誇るイー・ヤンチェンシーが主演している。予約段階で約2億7000万元(約43億2000万円)も稼ぎ出し、大きな話題を呼んでいた。

「A Little Red Flower(英題)」は、元旦休暇において5億2000万元(約83億2000万円)を記録し、同期間の1位の座に。そのほか、コメディ映画「Warm Hug(英題)」が約3億2000万元(約51億2000万円)、「Shock Wave2(英題)」が約2億2000万元(約35億2000万円)を稼ぎ出した。

特筆すべきは、ディズニー&ピクサーの新作「ソウルフル・ワールド」の存在だ。北米や日本をはじめ、多くの国と地域では、Disney+での配信となった同作は、中国では劇場公開に踏み切った。12月25日から公開され、1月3日時点で約1億7000万元(約27億2000万円)の興収となっている。
配信という手法をとったことから、「ソウルフル・ワールド」は上映当日から海賊版が流出。“簡単に、無料で鑑賞できる”事態となっていたが、高評価の口コミが相次いだことで「劇場で鑑賞したい」という意見が続出。そのため、興収が安定して伸びる結果となったようだ。なお、12月31日からは「崖の上のポニョ」が封切り。こちらはあまり話題にならなかったようで、元旦休暇時点で約1000万元(約1億6000万円)の成績となった。
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