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デビュー作でいきなりカンヌ! 中国新世代グー・シャオガン監督作「春江水暖」21年2月公開

2020年10月20日 22:30

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第20回東京フィルメックスでは審査員特別賞!
第20回東京フィルメックスでは審査員特別賞!

グー・シャオガン監督の長編デビュー作「春江水暖」(読み:しゅんこうすいだん)が、2021年2月11日から公開されることが決定。あわせて、場面写真がお披露目された。

近年「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」のビー・ガン監督や、わずか29歳で夭逝した「象は静かに座っている」のフー・ボー監督など、中国新世代の監督たちが大きな注目を集めている。それらの監督と同世代のシャオガン監督。「春江水暖」は長編第1作でありながら、第72回カンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品に選出され、世界の映画界を驚かせた。

祝宴の様子
祝宴の様子

カンヌ当時、シャオガン監督はまだ30歳。それまでは、たったひとりでカメラを回し、ドキュメンタリーや短編を撮っていたが、本作で初めてクルーを組んだ。劇中の映像は、シャオガン監督の故郷であり、映画の舞台である杭州の、大河・富春江が流れる富陽を描いた14世紀の山水画の傑作「富春山居図」にインスピレーションを得たという。絵巻を広げていくような横移動スクロールのロングテイク、山水画の宇宙を感じさせる超ロングショットなどを使い、大きな変化を迎える中国社会のなかで生きる、市井の大家族の四季を描いている。

杭州市、富陽。大河、富春江が流れる。しかし今、富陽地区は再開発の只中にある。顧家の家長である母の誕生日の祝宴の夜。老いた母のもとに4人の兄弟や親戚たちが集う。その祝宴の最中、母が脳卒中で倒れてしまった。認知症が進み、介護が必要なった母。「黄金大飯店」という店を経営する長男、漁師を生業としている次男、男手ひとつでダウン症の息子を育てながら、闇社会に足を踏み入れる三男、独身生活を気ままに楽しむ四男。息子たちは思いもがけず、それぞれの人生に直面していく。

山水画
山水画

カンヌ国際映画祭批評家週間ディレクターのシャルル・テッソン氏は「これが第1作となるグー・シャオガン監督の『春江水暖』は、一瞬で、映画を愛する人々を夢中にさせるだろう」とコメント。カンヌでの上映後、ハリウッド・レポーター紙は「グー・シャオガンは中国人監督だが、台湾の監督エドワード・ヤンホウ・シャオシェンの作品に近い。『春江水暖』はヤンの『ヤンヤン 夏の想い出』やホウの『童年往事 時の流れ』の子どもと言っても過言ではない」と絶賛している。

さらに、今年1月のフランス公開では、中国アート系映画では異例のヒットを記録。映画サイト「allocine」でも、ジャ・ジャンクー監督の名作「長江哀歌(エレジー)」に迫る高評価を獲得している。日本では、第20回東京フィルメックスでも上映され、審査員特別賞に輝いた。

「春江水暖」は、2021年2月11日から東京のBunkamura ル・シネマほか全国順次公開。

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