象は静かに座っている

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解説

中国北部の地方都市に暮らす別の境遇にいる男女4人の1日を4時間近い長尺で描き、第68回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞、最優秀新人監督賞スペシャルメンションを獲得した一作。監督のフー・ボーはこれがデビュー作だったが、作品完成直後に自ら命を絶ち、遺作にもなった。かつては炭鉱業で隆盛しながらも、今では廃れてしまった中国の小さな田舎町。友達をかばった少年ブーは、町で幅を利かせているチェンの弟で不良の同級生シュアイをあやまって階段から突き落としてしまう。チェンたちに追われて町を出ようとするブーは、友人のリンや近所の老人ジンも巻き込んでいく。それぞれが事情を抱える4人は、2300キロ離れた先にある満州里にいるという、1日中ただ座り続けている奇妙な象の存在にわずかな希望を求めて歩き出す。

2018年製作/234分/中国
原題:大象席地而坐 An Elephant Sitting Still
配給:ビターズ・エンド

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(C)Ms. CHU Yanhua and Mr. HU Yongzhen

映画レビュー

5.0絶望の連鎖

Jさん
2020年10月25日
iPhoneアプリから投稿

感染病のように
不幸の病に蝕まれて
また伝染していく

子供、若者、老人
人生は生きづらく孤独で苦痛なもの

後半になるにつれ引き込まれていく
救いようがないけれど
この愛おしく思う気持ちはなんなのか

絶望の中を生きるには
この先に何かがあると
小さな希望にすがりながら
それがまた絶望に変わっても
希望を見て生きていたい

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J

3.0フー・ボーは静かに訴える

近大さん
2020年10月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

友人を庇って不良を誤って階段から突き落としてしまった少年。
その不良の兄で、幅を利かせている男は少年を捜す。
教師と深い関係にある、少年らと同じ学校に通う少女。
近所に住む家族から見放された老人で、唯一の心の支えだった愛犬が近所の狂犬に噛み殺され…。
かつては炭鉱業が栄えたものの、今は廃れた中国の田舎町。
しかし廃れたのは、町だけではなかった。
彼らが抱える苦悩、怒り、悲しみ、模索、閉塞感…。
そんな喘ぎ、もがき、どうしようもなさが画面からひしひしと伝わってくる。
何か彼らに救いや希望は無いのか…?
あった。
遠く離れた地の動物園で、一日中座り続けているという象を見に行く。
何でもないというより、ヘンな事かもしれないけど、見ればきっと、何かが変わる…。

4人のある1日の心の彷徨。
じっくりと描き出す。4時間の長尺で。
彼らと共に苦しみ、悩み、救いを求めたのは、真の主役と言える監督のフー・ボー。
中国新世代期待の監督“だった”。
小説家や幾つかの短編映画を発表し、本作で長編作デビュー。
その直後、29歳という若さで自殺。
何があったか分からない。
が、どうしても、本作のテーマとフー・ボー自身がリンクしてならないのだ。
ラストシーンの象の鳴き声など、この世に訴えるフー・ボーの声そのものに聞こえた気がした。

正直、自分には敷居が高い作品だった。
引き込まれた部分もあったが、4時間という長尺故時折集中力が途切れ、眠気にも襲われ、何度か休みながら見、終始一気見は…。

もし、この若き名匠が自ら命を絶たなかったら、将来はどれほど世界を代表する名匠になっていただろう。
フー・ボーが最初で最期のこの長編作品に込めた魂は、静かながらも永遠に映画史に残り続ける。

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近大

4.0人は行ける、どこへでもな。そして分かる、どこも同じだと。

栗太郎さん
2020年3月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

中国のどこか田舎の、廃れた小都市。
大人も子供も生きる張り合いのない、死にかけの町に住む少年、少女、青年、老人。

世界は一面の荒野だ。
人生は面倒なものだ。
お前はゴミだ。皆ゴミだ。

どいつもこいつもやさぐれて、手持ちの武器は稚拙で、投げやりにしか見えない。唯一、満州里という町の動物園にいる一頭の象の存在だけが、一縷の希望のように映る。見たこともないのに。いやむしろ、もしかしたら実体のないものかもしれないその象だからこそ、希望を仮託しやすい存在なのかもしれない。
そして4時間もの長い上映時間の訳は、各人物の佇まいを醸すために必要な時間だったのだと気づく。

象に出会った先にあるのは希望なのか。逃避なのか。それが劇中ずっと頭を駆け巡る。鑑賞後、駅名にあった「石家庄」から満洲里までの距離を調べた。北京を通り越してざっと2,300kmもあった。近道をしても1,800km。ずいぶん遠い世界の話だと分かっているのだろうか。まるで三蔵法師一行が天竺を目指す気分じゃないか。会うことが目的なのではなくて、会いに行こうと行動を起こすことが重要なのか。それならば、会えない方がいい。ずっと希望を抱いていられるから。
30歳に満たない若さで命を絶ったという監督の人生も、この中に投影されているのかと思うと、強く胸を締め付けられる。あなただって、どこも同じだって知っていたのと違いますか?と。

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栗太郎

3.0静かな怒りというかなんというか

2020年1月13日
iPhoneアプリから投稿

長くて楽しくない中国映画であることは分かっていたけど
思ったていた程かわいそうではなく、
思っていた程中国でもなく、
思っていた程には長さも辛くなかったです。

深度浅いボケレンズと淡い色調がキレイで好みの画面でしたが、登場人物に表情が少なくて欠乏症になりました。
黄色人種は顔の筋肉が足りないのか?白人映画の見過ぎなのかも。

追い詰められていくカタルシスは少しあるけれど、ぬくもりのない世界はやるせなくて。待っても待っても好転しない。
そんなもんでしょ?現実って。映画は言うけど
私はそうは思いませんでした。

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ジャム太
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