三澤拓哉監督「ある殺人、落葉のころに」、イオンシネマ茅ヶ崎で10月2日から限定上映

2020年9月3日 12:00

［映画.com ニュース］　初監督作品「3泊4日、5時の鐘」がロッテルダム国際映画祭へ招待されるなど高い評価を得た三澤拓哉監督の最新作「ある殺人、落葉のころに」が、10月2日からイオンシネマ茅ヶ崎で限定上映されることが決定した。

「ある殺人、落葉のころに」は神奈川県大磯を舞台に、恩師の死をきっかけに露呈する若者たちの不安と孤独を大胆なタッチで描いた「最も不可思議（ミステリアス）な湘南映画」。茅ヶ崎を舞台に男女の恋愛模様を描いた「3泊4日、5時の鐘」で若手映画人の登竜門であるロッテルダム国際映画祭ほか数多くの映画祭で評価を得た三澤監督と、映画「十年」で香港映画シーンを席巻したウォン・フェイパンがタッグを組み、日本映画の枠を超える新しいアジア映画を誕生させた。

2017年末、神奈川県大磯町を中心に茅ヶ崎市、藤沢市、寒川町、真鶴町で撮影が行われ、2年の編集期間を経て、19年9月に完成。ワールドプレミアとなった釜山国際映画祭のほか6つの映画祭に招待され、今年3月に開催された第15回大阪アジア映画祭ではインディ・フォーラム部門のグランプリにあたるJAPAN CUTS Awardを受賞するなど各地で高い評価を獲得。今年6月には香港で一般公開し、成功を収めている。

主人公の青年グループを演じる4人には、ファッションモデルとしても若い世代から支持を集める守屋光治、「3泊4日、5時の鐘」に長編映画初出演して以降、Netflix作品「アウトサイダー」や映画「ワンダーウォール　劇場版」などに出演している中崎敏、「半分、青い。」などテレビドラマへの出演のほか「佐々木、イン、マイマイン」などの多数の出演映画の公開が控える森優作、そして菅田将暉に楽曲提供するなどミュージシャンとしても活躍する永嶋柊吾といった注目若手俳優たちが顔を揃えた。

また、香港からも新進気鋭のスタッフ、キャストが集結。ウォン・フェイパンがプロデューサーとして参加したほか、数多くの映画、CM、MVを手掛けるティムリウ・リウが撮影監督を務め、物語の鍵を握る槇原役として香港金像賞助演男優賞ノミネート俳優のロー・ジャンイップが出演。さらに、本作は編集段階で“将来性のある作品”に与えられるアジア映画基金を獲得し、韓国にて仕上げ作業が実施された。整音作業は「バーニング　劇場版」でも使用されたスタジオ「Wavelab」で行われている。

なお、2021年に日本での一般劇場公開を目指し、MotionGalleryでのクラウドファンディングを実施（http://motion-gallery.net/projects/oisofilm）している。リターンには、公式サイトやエンドロールへのクレジット、三澤監督の前作「3泊4日、5時の鐘」期間限定配信、大磯や茅ヶ崎などのご当地の協力店による優待など様々な特典が用意されている。