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解説

香港の新鋭若手監督5人がメガホンをとり、2015年より10年後の香港を題材に描いたオムニバス作品。労働節の集会で騒ぎを起こすよう命じられたチンピラ2人組を描いた「エキストラ」、終末世界の香港で失われゆくものを黙々と標本にし続ける男女を描く「冬のセミ」、普通話の習得が営業に必須となったタクシー運転手の奮闘を描く「方言」、イギリス領事館前で発生した焼身自殺の真相を擬似ドキュメンタリー形式で追う「焼身自殺者」、香港で最後の地元産卵を売る青年を描いた「地元産の卵」の5話で構成される。製作費約750万円の自主制作作品としてわずか1館で公開されたものの、口コミで人気を集め上映館を香港全域に拡大、香港のアカデミー賞と言われる香港電影金像奨で最優秀作品賞を受賞した。

2015年製作/108分/香港
原題:十年 Ten Years
配給:スノーフレイク

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(C)Photographed by Andy Wong, provided by Ten Years Studio Limited

映画レビュー

3.5コミック「ドラえもん」も禁書なのか?!

kossyさん
2020年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1.「エキストラ」 監督:クォック・ジョン
 真愛連ラム党首と金民党ヨン党首の二人が主催するメーデーの集会。裏では拳銃を持った男が二人。そして警察の幹部たちの雑談・・・警察はテロを起こさせて“国家安全条例”を成立させようと企んでいたのだ。拳銃を持った男は裏社会の下っ端で、テロを起こせば死刑も覚悟しなければならない状況で、インドへ行こうなどと話し合ってるのだ。
 テロは自作自演!なんだか日本でも似たようなテロ対策特別措置法の成立があったけど、ここまでの演出はなかったな。結局は背景に中国共産党があり、市民を取り締まることが容易になるということ。その片棒を警察が担っているのだ。
 全編モノクロで迫力があるし、これは香港だけの問題じゃない!と痛感。行動のみならず言論まで統制されるファシズムを感じる・・・

2.「冬のセミ」 監督:ウォン・フェイパン
 壊れた建物内で男女二人が黙々と標本を作っている。現在生存する生物は870万種。それはかつて地球に存在した生物の2%に過ぎないというウンチクも語られ、宇宙の映像によって神秘的に表現される。
 人間も標本にしなければならない!外の状況がよくわからないのでSFチックな内容も理解しづらい。

3.「方言」 監督:ジェボンズ・アウ
 普通話の普及政策により、タクシー運転手も広東語だけじゃなく普通話の試験が課せられた。落ちると空港や港に客を運ぶことが禁止となり、自由に稼ぐことができなくなる。言葉の違いがよくわからないけど、日本で言えば標準語と関西弁の違いみたいなものだろうか?
 親子の会話でさえ発音が違い、コミュニケーションが取りにくくなる。これも中国と香港の文化が壊されていくことに他ならないのだろう。タクシーだけに身につまされる話だった。

4.「焼身自殺者」 監督:キウィ・チョウ
 2025年、英領事館前で焼身自殺した人物がいた。目撃者もおらず、誰だったのか発表もできない。しかし、独立運動の信念を持ちながら獄中死したオウヨン青年の後追い自殺じゃないかと思われた。恋人カレンがもしかしたら自殺したんじゃないかと心配する彼氏。様々な憶測が飛び交う中、自殺者の追悼集会が開かれる。
 イギリス頼りという考えや、ドキュメンタリータッチで描かれるストーリーは案外面白くなかったけど、ラストシーンは秀逸だ!ちょっと涙が出る・・・

5.「地元産の卵」 監督:ン・ガーリョン
 2025年、香港最後の養鶏場が閉鎖される。息子のチョンは知識と技術を買われて台湾に渡る。雑貨屋の店主は諜報活動をする少年団が写真を撮り、通報すると言われ驚く。「地元」という言葉が禁止用語リストに載っていたのだ。
 この少年団はナチスのヒトラーユーゲントみたいな恰好でおぞましい。ターゲットになったのは書店がメインで、禁書を摘発しようというのだ。本屋は少年団に卵を投げられるなどの被害を受けるのだが、ミン少年のとった行動がとてもよかった・・・禁書に対する静かな抵抗。「進撃の巨人」など、日本のコミックも登場するのが印象的。焚書坑儒まで思い出した。

 全体的に香港の独立性、自治などを取り扱ったものが多く、中国共産党批判の内容が中心だ。香港の立ち位置も理解できるし、2047年以降を心配する気持ちもわかる。すべては若者世代にかかっている。どうなるのだろうか・・・

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kossy

2.0香港の10年後

2020年1月31日
iPhoneアプリから投稿

2015年から10年後、2025年の話。でも「エキストラ」「冬のセミ」は2025年ではないですよね。
後の3作品はあり得そうな話で興味深かった。
特に「焼身自殺者」は強烈な印象。2019年からの香港民主化デモ、2020年になってもまだ続いている。(日本ではあまり報道されなくなっているけど)映画では香港の独立とイギリスに対する反感もデモの目的であったりと、今の香港デモとの違いはあるが、まるで予言していたようでちょっと恐ろしく感じた。はやく安心して旅行に行ける香港に戻ってほしい。

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アンディぴっと

3.0香港版

2019年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

中国政府との関係は今の状況をみるとちょっと辛いものがある。
そういう意味では方言である広東語を禁じられたタクシー運転手の話が、肩の力が軽く楽しめる。

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いやよセブン

3.5近未来の香港としてあり得る話

Imperatorさん
2019年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

第3話「方言」は面白かった。急には起きないだろうが、描かれたような形で(つまり、政治ではなく経済的必要性で)、世代交代とともに、少しづつ地方語が駆逐されていくのかもしれない。
第4話「焼身自殺者」は、香港で起きるかどうかは分からない。しかし、チベットでは、非暴力主義の抵抗として、実際に今でも起きていることで、若い人も少なからずいるという。
第5話「地元産の卵」は、“言葉狩り”の状況も描写され、ハッとさせられた。同じ全体主義体制でも、ソ連では地域性や民族性は尊重されていたようだが、今の中国政府の極度に中央統制的なやり方を見れば、現実になっても少しもおかしくない。

上記の3作は、近未来の香港としてあり得る話であって、とても興味深かった。

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Imperator
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