ヒグチユウコ、グザビエ・ドラン「マティアス&マキシム」こだわりのシーンを描いたコラボアート完成
2020年8月7日 08:00

[映画.com ニュース] グザビエ・ドラン監督の最新作「マティアス&マキシム」が、画家・ヒグチユウコ氏とコラボレーションを果たしたビジュアルがお披露目された。「ミッドサマー」「サスペリア」ポスターなどで知られ、「グザビエ・ドランという人物に興味があり、描きたかった」と語るヒグチ氏が、ドラン監督自らセレクトしたこだわりの場面を描き下ろし。青年マキシム(ドラン監督)の視線から、“恋心”が伝わってくるようなシーンが印象的に切り取られている。
第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作。同映画祭の常連であり、映画界の革命児として躍進してきたドラン監督が、「わたしはロランス」「Mommy マミー」など初期の代表作品を彷ふつとさせる繊細な心理描写、余韻を残すセリフを駆使し、原点回帰を果たした。ドラン監督自身が「トム・アット・ザ・ファーム」以来6年ぶりに自身の作品に出演し、故郷であるカナダ・ケベックのモントリオールで親しい仲間たちとともに撮影を敢行。これまで一貫して描き続けてきた「母と子」というテーマを一新し、ふたりの青年の友情と揺れる恋心に焦点を当てたラブストーリーを創出した。

ともに30歳で幼なじみのマティアスとマキシムは、友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった。偶然のキスをきっかけに、秘めていた互いへの思いに目覚めるふたり。美しい婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠せない。一方、マキシムは友情が壊れることを恐れ、思いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。別れの日を目前に、ふたりは抑えることのできない本当の気持ちを確かめようとする。
溢れ出す愛おしさ、触れたい衝動、相手を追いかける眼差し……スクリーンに映し出されるすべてが“恋”を語り、「誰かを好きになること」の切なさと喜びが凝縮された愛の物語。これまで“愛”と“美”を追求してきたドラン監督にこたえるように、コラボアートを手掛けたヒグチ氏は、「視線の先には何があるのだろう。マティアス、マキシム、そして優しい友人達。それぞれの考えや思い。2度見たらハッとさせられることも多かったです。もう一度見たくなる素晴らしい作品です」とコメントを寄せた。
「マティアス&マキシム」は、9月25日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ
【人生にぶっ刺さる一本】すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの面白そうな物語は…!
【ヤバすぎる世界へ、ようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”…予告だけで今すぐ観たい!
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ