画家リヒターをモデルに、ドイツの歴史の闇と芸術への情熱を描く「ある画家の数奇な運命」予告編
2020年8月5日 12:00

[映画.com ニュース] 第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作、第91回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされ、現代美術界の巨匠として知られるドイツの芸術家、ゲルハルト・リヒターの半生をモデルにした映画「ある画家の数奇な運命」の公開日が10月2日に決定、予告編が公開された。
アカデミー賞外国語映画賞受賞作「善き人のためのソナタ」のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督の最新作。ナチ政権下のドイツが舞台。幼いころから絵画に親しみ、美術学校に進学した主人公のクルトが、時代の流れや悲劇的な宿命に翻弄されながらも、自分だけの表現方法を発見する姿を描いた劇映画。「コーヒーをめぐる冒険」のトム・シリングがクルトを演じる。
予告編では「真実を描きたい」と苦悩するクルトの姿、モデルとなったリヒターの代表的なシリーズとして有名な、精密に模写した写真のイメージをぼかし、写真と絵画の境界線を曖昧にする手法を用いた「フォト・ペインティング」の創作シーンも切り取られている。
ナチ政権下のドイツ。少年クルトは叔母の影響から、芸術に親しむ日々を送っていた。ところが、精神のバランスを崩した叔母は強制入院の果て、安楽死政策によって命を奪われる。終戦後、クルトは東ドイツの美術学校に進学し、そこで出会ったエリーと恋に落ちる。元ナチ高官の彼女の父親こそが叔母を死へと追い込んだ張本人なのだが、誰もその残酷な運命に気付かぬまま二人は結婚する。やがて、東のアート界に疑問を抱いたクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、エリーと西ドイツへと逃亡するものの、西の学校の教授から作品を全否定され、もがき苦しむ。
「ある画家の数奇な運命」は、10月2日からTOHOシネマズシャンテほか全国公開。
(C)2018 PERGAMON FILM GMBH & CO. KG / WIEDEMANN & BERG FILM GMBH & CO. KG
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