17歳の高校生は完璧な優等生か、恐ろしい怪物か 「ルース・エドガー」予告編完成
2020年3月11日 18:00

[映画.com ニュース] 2019年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、全米の賞レースで20を超えるノミネートを達成した「ルース・エドガー」の日本版ポスタービジュアルと予告編が、このほどお披露目された。
本作は、深刻な矛盾をはらんだアメリカ社会の現状をリアルにえぐり出し、人間という存在そのものに鋭く切り込んだヒューマンドラマ。誰からも称賛される少年の“知られざる真実”を巡って、サスペンスフルなストーリーが展開する。主人公の少年ルースを演じるのは、「イット・カムズ・アット・ナイト」「WAVES ウェイブス」のケルビン・ハリソン・Jr.。教師ウィルソンを「ドリーム」のオクタビア・スペンサー、ルースの養父母をティム・ロスとナオミ・ワッツが扮し、「クローバーフィールド・パラドックス」のジュリアス・オナー監督がメガホンをとっている。
アフリカ・エリトリア出身のルース・エドガーは、文武両道に秀でた17歳の高校生だ。彼は幼少期に戦場へ駆り出された過酷なトラウマを克服し、“自由の国”アメリカで希望を象徴する存在へと成長した。そんなルースは、ある課題のレポートをきっかけに、同じアフリカ系の女性教師ウィルソンと対立。「ルースが危険な過激思想に染まっているのでは――」というウィルソンの疑惑は、ルースの養父母である白人夫婦エイミーとピーターの胸にも疑念を生じさせていく。
ルースは成績優秀なスポーツマンで、誰とでも分け隔てなく接するオープンな人柄の持ち主。若きバラク・オバマの再来とも称されている存在だ。ポスターでは、そんなルースが大勢の観客に向けて演説する後ろ姿が、本国ビジュアルに付け加えられている。顔の左半分が隠された意味深な表情と壇上に立つ後ろ姿。どちらもルースの顔ははっきりとは見えず、謎めいたキャラクターの表裏、二面性が伝わるビジュアルとなっている。
予告編では、エイミーとピーターの養子となったことを機に、改名したルースが「僕の元の名前は発音が難しく、父が“名前を変えよう”と。それが“ルース”。光という意味です」と語る光景からスタート。だが、ウィルソンは「彼はレポートの中で“意見の対立は銃で解決する”と書いた」「ロッカーから違法な爆発物が見つかった」と危険人物として疑っているようだ。ルースは完璧な優等生か、それとも恐ろしい怪物なのか――。「皆にとって僕は聖人でなきゃ怪物だ」と胸の内を明かすルースに対して、養母・エイミーは「真実を言って!」と苦悩の表情を浮かべている。
「ルース・エドガー」は、5月15日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。
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