アイヌの血を引く少年描いた福永壮志監督作、トライベッカ映画祭コンペ部門へ!
2020年3月4日 17:00

[映画.com ニュース] 「リベリアの白い血」の福永壮志監督作「AINU MOSIR」(アイヌ・モシリ)が、アメリカの第19回トライベッカ映画祭のインターナショナル・ナラティブ・コンペティション部門に、長編日本映画として初めて出品されたことがわかった。
ニューヨークを拠点に活動し、長編デビュー作「リベリアの白い血」が第65回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品され、第21回ロサンゼルス映画祭では最高賞に輝いた福永監督。企画から約5年をかけて作り上げた本作では、自身の出身地である北海道で、阿寒湖のアイヌコタン(集落)を舞台に、アイヌの血を引く14歳の少年の成長を描く。主人公・カントを演じた下倉幹人はじめ、現地に住むアイヌの人々を起用。ほかリリー・フランキー、三浦透子がゲスト出演している。
さらに、国際色豊かな豪華製作陣が結集。「Ryuichi Sakamoto: CODA」のエリック・ニアリ、「閉鎖病棟 それぞれの朝」の三宅はるえがプロデューサーに名を連ねた。ショーン・プライス・ウィリアムズ(「神様なんかくそくらえ」)が撮影監督を務め、ヨハン・ヨハンソンやマックス・リヒターら著名な作曲家たちと共作してきたクラリス・ジェンセンと、アイヌの音楽家でアイヌの伝統弦楽器・トンコリ奏者のOKIが音楽を手掛けた。
トライベッカ映画祭は、2001年にアメリカ同時多発テロからの復興を願い、ロバート・デ・ニーロらによって設立された。サンダンス映画祭、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)映画祭と並ぶ、北米を代表するインディペンデント映画祭である。第19回トライベッカ映画祭は、4月15~26日(現地時間)に開催される。
「AINU MOSIR」は、秋に東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開予定。
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