「パラサイト」半地下も豪邸もセットだった!美術監督&キャストらが裏側明かす
2020年1月15日 12:00
[映画.com ニュース] 第92回アカデミー賞で作品賞など6部門にノミネートされた「パラサイト 半地下の家族」(公開中)の特別映像が披露された。ポン・ジュノ監督が信頼を寄せる撮影監督とプロダクション・デザイナーが、撮影の裏側を明かしている。
“半地下”住宅で暮らす全員失業中の一家の長男が、IT企業を経営する超裕福な一家の家庭教師になったことから、想像を遥かに超える悲喜劇が展開する。第72回カンヌ国際映画祭の最高賞となるパルムドールに輝いた。
プロダクション・デザイナーを務めたイ・ハジュンは「10人の泥棒たち」「ハウスメイド」などを手掛けてきたベテラン。ポン監督とは「オクジャ okja」に続く2度目のタッグとなり、本作で第92回アカデミー賞の美術賞にノミネートされた。
映像内では、劇中に登場する半地下の家や豪邸など、撮影に使われた多くがセットでつくられたことが紹介される。街の細部まで精密なコンテを描いて完成させた半地下住宅街では「臭いのする生ゴミを作ったり、ハエや蚊も実際に飛ばしました。地下特有のカビ臭さを出そうと意識した」(ハジュン)と、映像では映らない“臭い”へのこだわりも。キム・ギジョン役のパク・ソダムは「臭いもするし居心地のいい家でした。美術監督、最高と思いました」と称えている。
豪邸の広さは敷地面積が約550坪となり、ポン監督が振り返る通り「誰もがイメージしそうな豪邸」を再現。ストーリー展開以外にも、さまざまなこだわりが隠れたセットにも注目だ。
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