配信サービスで見られる、世界で上映禁止になった映画
2019年12月28日 18:00

[映画.com ニュース] 表現の自由と検閲が話題になった2019年。世界では様々な理由で上映禁止や本編の修正、カットを命じられた映画が存在します。現在配信サービスなどで日本で見られる(一部作品は修正版)映画5本を紹介します。
昭和11年に起きた「阿部定事件」を題材に、大島渚監督が男女の愛の極致を描いた問題作。1976年のカンヌ映画祭で上映され、芸術作品として高い評価を受けたが、日本では芸術か猥褻か表現の自由をめぐって裁判に発展。日本初公開時には30分に渡るシーンを大幅にカットしての上映となった。2000年12月に「愛のコリーダ 2000」としてオリジナルノーカット版が公開された。
長編初監督作「一瞬の夢」(98)が、第48回ベルリン映画祭フォーラム部門新人監督賞、最優秀アジア映画賞に輝いたものの、検閲を通さなかったため中国当局から映画製作活動禁止処分を受け、初期3作は中国国内で上映禁止となっていたジャ・ジャンクー監督。04年に処分が解かれたものの、2013年にカンヌ映画祭脚本賞を受賞した7作目となる本作は、実際に起きた事件をもとに中国現代社会が抱える問題を描き、再び上映禁止となった。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督が、ウィレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブール主演で描くサイコスリラー。2009年カンヌ映画祭コンペティション部門に出品され、ゲンズブールが女優賞を受賞。過激な性描写と暴力描写があるとの理由で、伝統主義を掲げるカトリック系団体が上映禁止を訴え、フランス公開から7年後の2016年に、裁判所が上映許可を無効とした。
▽「ワンダーウーマン」(パディ・ジェンキンス監督/2017)
イスラエルと敵対関係にある中東数カ国で上映禁止
イスラエルと敵対関係にある中東数カ国で上映禁止
DCコミックスが生んだ女性ヒーローで、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でスクリーンに初登場したダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンを主役に描くアクション大作。主演女優ガル・ガドットが、イスラエル出身で兵役を経験していることが理由で、イスラエルと敵対関係にあるレバノンをはじめチュニジア、カタールで上映禁止や公開規模縮小となった。
1953年の旧ソ連を舞台に、独裁者スターリンの死によって巻き起こった政権内部の争いを辛辣かつコミカルに描いたコメディ。スターリンの暴虐ぶりをシニカルに表現、実在した政治家たちを徹底的にこき下ろし、現在の権力者たちへの痛烈な批判も込めて専制政治の暗部をブラックな笑いに転換。全米最大の映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、批評家評96%の高得点を獲得、イギリスやアメリカ、スペイン、スウェーデンなど各国でもヒットを連発した。
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