「地獄の黙示録」コッポラ監督渾身のファイナル・カット、20年2月からIMAXで限定上映
2019年12月5日 08:00

[映画.com ニュース] ベトナム戦争を描いた超大作「地獄の黙示録」が、フランシス・フォード・コッポラ監督が新たに再編集しデジタル修復を施したバージョン「ファイナル・カット」として、2020年2月28日にIMAXシアターで期間限定上映されることがわかった。あわせて、メインビジュアルと特報がお披露目された。
コッポラ監督が「ゴッドファーザー」シリーズの成功で得た私財を投じるなど人生を捧げ、約90億円をかけて製作された「地獄の黙示録」(1979)。CGは使わず壮大なスケールで戦争の闇を描き出し、第32回カンヌ国際映画祭の最高賞にあたるパルムドール、第52回アカデミー賞の撮影賞と音響賞を獲得した。1980年代に多く製作されたベトナム戦争映画の先駆けとなった作品だ。

製作から約40年を経て「自分の好きなバージョンを作りたい」と考えたコッポラ監督は、劇場公開版より30分長く全てを盛りこんだ特別完全版(2001)より20分短く再編集し、「最も満足できるバージョン」だと断言する182分の最終版を完成させた。オリジナル版の日本公開40周年を迎えるタイミングで、全国のIMAXシアターで上映される。映像は撮影時のオリジナルネガフィルムを初めて使用し、音声は劇場公開版のプリントマスターを採用。いずれもIMAX独自のDMR(Digital Media Remastering)技術でデジタルリマスターが行われ、細部まで明るくクリアな映像と迫力のサウンドが、コッポラ監督が長年望んでいた没入感や臨場感を実現している。
60年代末のベトナム戦争下、米陸軍のウィラード大尉は上層部から特殊任務を命じられる。指令は、カンボジア奥地のジャングルで軍規を無視し自らの王国を築いているカーツ大佐の暗殺。ウィラード大尉は4人の部下とともに、哨戒艇でヌン川をさかのぼる。マーロン・ブランドがカーツ大佐、マーティン・シーンがウィラード大尉を演じるほか、ロバート・デュバル、ローレンス・フィッシュバーン、ハリソン・フォード、デニス・ホッパーが共演した。

ビジュアルは、映画ファンから絶大な人気を誇る米グラフィックデザイナー集団「MONDO」が手掛けたアートワーク。沼から出ているシーンに対し、水面にはブランドの顔が不気味に浮かび上がっている。特報では、リヒャルト・ワーグナーの「ワルキューレの騎行」にのせた戦闘シーンが展開され、映像は「ここが、終着点。」というテロップで締めくくられている。
「地獄の黙示録 ファイナル・カット」は、20年2月28日から全国のIMAXシアターで期間限定上映。上映館などの詳細は、公式サイト(http://cinemakadokawa.jp/anfc/)で確認できる。
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