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カンヌ審査員賞「レ・ミゼラブル」2月28日公開決定

2019年11月29日 13:00

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カンヌ映画祭で批評家から大絶賛された
カンヌ映画祭で批評家から大絶賛された
(C)RECTANGLE PRODUCTIONS

[映画.com ニュース]本年度の第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したフランス映画「Les Miserables」(原題)が、「レ・ミゼラブル」の邦題で2020年2月28日に公開されることが決まった。

パリ郊外のモンフェルメイユが舞台。地方警察からモンフェルメイユのパトロール部隊へと転任してきた主人公ステファン(ダミアン・ボナール)の視点を軸に、様々なルーツを持つ移民たちが暮らす郊外の町で起きた事件、そして警察官同士の諍いをリアルに描き出す。

第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞に見事に輝いた。タランティーノ、アルモドバル、ダルデンヌ兄弟など例年にも増して大物監督の新作が並ぶ中、現地ではポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」と並んでパルムドールを競い「コンペ最大のショック!」と称賛を受けたほどセンセーションを巻き起こした。その後、各国の映画祭でも数々の賞を獲得し、第92回アカデミー賞国際長編映画賞(旧名称:外国語映画賞)ではフランス代表にも選出されている。

監督・脚本を務めたのは、モンフェルメイユで生まれ育ち、現在もその地に暮らす、新鋭ラジ・リ監督。長年Webドキュメンタリーを手掛け、2006年には世界的ストリート・アーティストのJRと共同でプロジェクトを発表するなど活躍の幅は広く、本作が初長編監督作品ながら自身がこの街で体験してきた出来事を、圧倒的な緊迫感とスタイリッシュな映像で見事に描き切っている。本作を絶賛しているスパイク・リーもその才能を認め、アメリカにおけるプロモーションのサポートを買って出たという。なお、米アマゾンがNetflixと競り合った末、推定1500万ドル(約16億円)の高値で配給権を手にしたそうだ。

本国フランスでは11月20日に公開され、初日動員数7万人超、週末ランキングは「アナと雪の女王2」に次ぐ、第2位となる大ヒットスタートとなった。また、本作を鑑賞したフランスのマクロン大統領も、自国が抱える問題をリアルに描いた本作に反応し、政府に「映画の舞台となった地域の生活条件を改善するためのアイデアを直ちに見つけて行動を起こす」よう求めた。

日本では2020年2月28日から、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国順次公開。

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