吉田大八監督、大泉洋主演「騙し絵の牙」でメガホン!松岡茉優&佐藤浩市も参戦
2019年10月30日 05:00

[映画.com ニュース] 大泉洋主演で映画化が発表されている塩田武士氏の話題作を原作にした「騙し絵の牙」のメガホンを、「紙の月」「桐島、部活やめるってよ」で知られる吉田監督がとることが明らかになった。さらに、若手随一の演技派・松岡茉優と日本映画界を牽引するベテラン・佐藤浩市の出演も発表された。
大泉をイメージして主人公が「あてがき」された原作は、塩田氏が4年にわたり大泉を徹底取材して書き上げた意欲作だ。斜陽の一途をたどる出版界の光と闇を描く社会派ミステリー。大泉はお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水輝に息吹を注ぎ込み、笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めているという役どころに挑む。大泉と映画では初共演となる松岡は速水に振り回されながらも強い信念を貫く編集者の高野恵、佐藤は会社を立て直すためライバルたちを蹴落として改革を断行する専務の東松に扮する。
楠野一郎(「天空の蜂」)とともに脚本も執筆した吉田監督は、「誰しもいつかは負けるので、人間はいま負けているか、勝ちながら負けることを予感しているかに分かれます。それがわかっていても何故か戦ってしまう、どうしようもなく面倒で熱苦しい人間たちの映画を作りたいと思います」と説明。さらに、「テーマはもちろん『負けて勝つ!』です。初めましての大泉洋さんと佐藤浩市さん、そしてお久しぶりの松岡茉優さんとの仕事を心から楽しみにしています」と意欲を燃やしている。

10月30日にクランクインを控える大泉は、「とりあえず別の俳優さんに役を奪われなくて良かったと、ホッとしております(笑)」と安堵の様子。共演の2人に対しては、「これほど心強い共演者はいないと歓喜しております。おふたりとは『上司と部下』という関係になりますが、台本上も一癖も二癖もある役どころなので、今からどんなお芝居になっていくのか楽しみでしかありません!吉田大八という素晴らしい監督と共に、原作とはまた違う、映画版としての魅力を持った『騙し絵の牙』を創り上げたいと思います」と語り、撮影を心待ちにしている。
「桐島、部活やめるってよ」以来の吉田組となる松岡は、「16歳だったあの時から8年経ち、私は24歳になりました。有難いことにあれから様々な現場を経験させて頂きましたが、8年経ったのに、とがっかりされないか。あの時より成長出来ているのか、もしかしてあの時より良くなかったりして、などなど吉田監督への思いで溢れます。時間が経ってまた呼んで頂けたことを誇りに思い、緊張感を持ち、憧れの先輩方との共演に胸を躍らせながら日々過ごしていけたらと思います」と今作への並々ならぬ思いを告白。一方の佐藤は、「大泉洋くんとは前作『こんな夜更けにバナナかよ』ではほとんど絡みはなく、『清須会議』以来のお芝居になります。突っ走り続ける大泉洋を間近で見るのを楽しみに現場に行かせてもらいます」とコメントを寄せている。
映画の舞台となる大手出版社「薫風社」は、不況が続く出版業界にあって創業一族の社長が急逝し、次期社長をめぐる権力争いが勃発。専務の東松が進める改革で雑誌は次々と廃刊のピンチに陥るなか、カルチャー誌「トリニティ」の舵取りをする速水も無理難題を押し付けられる。だが、一見頼りなさそうに見える速水もなかなかの食わせ者。嘘、裏切り、リーク、告発……、曲者揃いの上層部、作家、同僚たちの陰謀が渦巻くなか、部下の高野を巻き込んだ速水は大逆転の奇策を仕掛ける。まだ明かされていない作家、上層部、同僚を演じるキャストにも、超豪華な面々が結集しているという。
「騙し絵の牙」は、2020年6月に全国で公開。
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