波瑠×成田凌、遊川和彦のオリジナル映画「弥生、三月」でW主演！　30年にわたる壮大な愛を描く

2019年10月28日 05:00

［映画.com ニュース］　波瑠と成田凌が、人気脚本家・遊川和彦がメガホンをとりオリジナル脚本を執筆した映画「弥生、三月　君を愛した30年」で初共演し、ダブル主演を務めることがわかった。“30年間におよぶ3月のある1日”をとらえた31のエピソードで、昭和、平成、令和と時代をまたぐ壮大なラブストーリーを紡ぐ。杉咲花、岡田健史、小澤征悦、黒木瞳の出演も発表され、特報とティザービジュアルが初披露された。

ドラマ「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」など数多くのヒットドラマを手掛けてきた、遊川の「恋妻家宮本」に続く長編監督作第2弾で、30年間にわたる3月のある1日を順に切り取っていく。高校時代に親友を病気で亡くした弥生と太郎は、お互いへの思いを秘めたまま、別々の人生を歩んでいく。子どもの頃に抱いた夢への挑戦、結婚など様々な出来事が起こるが、人生は順風満帆にはいかない。離婚し、災害に巻き込まれ、配偶者を亡くし、夢は断たれる――しかし、そんな人生の起伏の中でも、2人にはいつもそばにいてくれる互いの存在があった。

強い信念を持つ結城弥生を演じるのは、ドラマ「G線上のあなたと私」が放送中の波瑠。「実はオファーを受けるかどうか迷っていました。脚本はとても読み応えもあり面白かったのですが、私がこの作品を背負える自信がありませんでした」と心情を吐露し、「そんな迷いのなかで遊川さんにお会いした際、監督の熱い思いに心を動かされ、私は弥生を演じることを決めました」と語る。「カツベン！」など話題作に引っ張りだこの成田は、周囲に流される弱さを持ちながらも、人生をかけて弥生を支える山田太郎（通称サンタ）役を担う。「3月1日から3月31日までの話です。16歳から50歳までの話です。男女ふたりの、人生の話です。純粋でいる事、素直である事、強くある事、色々な事を弥生から学びました」とコメントを寄せた。

遊川監督は、主演の2人に対し「波瑠さん演じる弥生が、30年で積み重ねた意志の強さ、爽やかさ、聡明さが、見ている僕たちの心に熱く訴えかけてくる、そんな良い表情で演じてくれています。成田さん演じる太郎は、生きていく上での苦悩や自分に対しての怒りを抱えつつも、明るく常に変わらないでいようとする心境を丁寧に演じてくれて、その細かい表現が作品にとても深みを与えています」とコメントを寄せている。そして「3月は、1年毎に桜が咲き、そして散っていく。まるで人生のような、ドラマチックな季節です。人生は基本的には辛くて、堪えないといけないものです。変わっていくものもあり、どう変わらないでいられるか。その答えに悩んでいる人たちを肯定してあげられる映画になれば嬉しいです」とメッセージを添えた。

杉咲は病気によって若くして命を落とす渡辺サクラを体現し、ドラマ「中学聖日記」で注目を浴びた岡田は太郎と深く関わっていく青年・あゆむ役で銀幕デビューを果たす。そのほか、小澤が弥生と結婚するがある事故に巻き込まれる白井卓磨、黒木が太郎の母・真理亜に扮し、脇を固める。

「弥生、三月　君を愛した30年」は5月にクランクアップを迎えており、2020年3月20日から全国で公開。