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「男はつらいよ」3作出演の竹下景子、渥美清さんに思いはせる「語り口にひきこまれた」

2019年10月26日 15:00

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登壇した竹下景子
登壇した竹下景子

[映画.com ニュース] 女優の竹下景子が10月26日、東京・角川シネマ有楽町で映画「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」の上映後にトークショーを行った。

25日にスタートした特集「50周年記念 男はつらいよ4Kデジタル修復版上映」の一環で、竹下がマドンナを務めた「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」はシリーズ第32作(1983)。「名作のシリーズにお呼びがかかるなんて、ウソだと思いまいした」と振り返った。

当時は「お嫁さんにしたい女優No.1」に選ばれる人気だったが、山田監督が用意した役どころは、結婚に失敗し実家の寺に戻った住職の娘。撮影前に山田監督の“面接”を受け、「お会いした時から大変緊張していたのですが、身近な話から俳優論などを丁寧に話していただき、安心して現場に入れました」と懐かしそうに話した。

渥美清さんとも初共演で、「普段は物静かな方ですが、合間に空気を察して主に俳優にお話をしてくださった。若い頃にアフリカにいた時の思い出など、あの語り口にすっと引き込まれていました」という。竹下はその後、第38作「男はつらいよ 知床慕情」(87)、第41作「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」(89)にも違う役で出演しており、「毎回、新鮮な気持ちで寅さんにご挨拶できましたね」としみじみ語った。

この日は客席で封切り後、初めて作品を観賞し「笑い声がさざめいている映画館は、なんていいんだろうと。皆さんの心の中に寅さんが生き続けているのだと思いました」と笑顔。12月27日に第50作「男はつらいよ お帰り 寅さん」が公開されるが、「ビックリですよね。山田監督の心の中にもずっと生き続けていて、渥美さんが生きていらしたらいつでも続編が作れるということもおっしゃっていました。楽しみですね」と期待した。

「50周年記念 男はつらいよ4Kデジタル修復版上映」は、11月7日まで開催される。

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