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デル・トロ監督が絶賛の「ボーダー」 驚異の特殊メイク、ビフォーアフター画像公開!

2019年10月18日 13:30

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劇中(下)でカンヌ映画祭での2ショットとは似ても似つかない姿を披露
劇中(下)でカンヌ映画祭での2ショットとは似ても似つかない姿を披露

[映画.com ニュース]「ぼくのエリ 200歳の少女」の原作者ヨン・アイビデ・リンドクビストが自身の原作をもとに共同脚本を手がけ、第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門でグランプリを受賞した北欧ミステリー「ボーダー 二つの世界」(公開中)。本年度アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた本作の特殊メイクのビフォー&アフターとメイキング画像を映画.comが入手した。

生まれつきの醜い容姿に悩まされる主人公のティーナと、彼女と似た容姿を持ちティーナを惹きつける旅行者ヴォーレを演じたのは、フィンランドの実力派エバ・メランデルエーロ・ミロノフ。ふたりには分厚い特殊メイクが施され、それぞれ役作りのために20キロずつ増量。カンヌ映画祭での2ショットとは似ても似つかない姿で熱演した。

ふたりの容姿や振る舞いなどが映画全体に大きな意味をもたらすだけに、キャスティングには長い時間を要した。しかし、「ふたりに出会った時点から、他の誰かが演じることは全く想像できなくなった」とアッバシ監督。

ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」などのヨーラン・ルンドストルムと、「X-MEN:ダーク・フェニックス」やTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」などのパメラ・ゴールダマーというハリウッドで活躍するメイクアップアーティストを起用。ルンドストルムは、メイクアップのインスピレーションとして、英国人俳優エディ・マーサン(「シャーロック・ホームズ」「おみおくりの作法」など)の名前を挙げる。そして、「エディ・マーサンはフェアリーテールを感じさせる顔だと思う。現実とゴシックファンタジーのバランスをうまく取るために、創作世界ではなく、現実からインスピレーションを探したんだ」と特殊メイクにあたってのイメージについて説明している。

画像2

実際に、マーサンの顔の特徴のいくつかをティーナに適用させているそうで、監督も、徹底したリサーチの結果インスピレーションの発端としてたどり着いたのがネアンデルタール人であることをインタビューで答えている。このほど公開された特殊メイクのメイキング画像からは、元ネタとなるエディ・マーサンやネアンデルタール人を彷彿とさせる造形を確認することができる。

ティーナの顔を作るのに9つものパーツがあり、監督からの“1時間以内に終わるメイクアップを”というオーダーに対して、実際には3倍以上もの時間がかかる仕様となってしまったという。最終的に2人がかりで顔の半分ずつを担当することで3時間ほどに収まったそう。1日にメイクアップだけで約3時間かかった上で日々の撮影に臨んだメランデルについて、監督は「僕たちがセットに着く頃にはエバはもうそこに何時間もいたことになる。僕たちが撮影を始める前にすでに一日の業務時間を過ごしているようなものだ」と努力を称える。

メイクの素材はより自然に見せるためシリコンではなくゼラチンが使われている。森での撮影が多く気温も低かったため、肌の柔らかさを保つためにメランデルの顔が固まらないようにハンドウォーマーで温めながら撮影を進めた。その一方で、ハンディファンによるクールダウンも必要となり、特殊メイクのケアは絶えず困難を極めたという。そんな本作の特殊メイクに対して、ギレルモ・デル・トロ監督は「特殊メイクに興味があるなら、これ以上に良い作品はない」ともコメント。その完成度とふたりの繊細な演技をぜひ映画館で堪能してほしい。

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