ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」もニュージーランドで撮影
2019年9月20日 14:00
[映画.com ニュース] 米アマゾン・スタジオが準備中のテレビドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」が、ピーター・ジャクソン監督による映画版と同様、ニュージーランドで撮影されることが明らかになった。
英作家J・R・R・トールキンの「指輪物語」を下敷きとする同作は、第二紀と呼ばれる時代区分が舞台。「ホビット」ならびに「指輪物語」の舞台が第三紀にあたるため、「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚となる。すでにニュージーランドのオークランドでプリプロダクションが行われていたが、このほど同所で撮影されることが正式に発表された。
これにあわせ、制作総指揮を務めるJ・D・ペインとパトリック・マッケイがそろって声明を発表。同所をロケ地に選定した理由を、「中つ国の第二紀の原始的な美しさを描くことができるロケーションを探すにつれて、壮大で、自然のままの沿岸と森と山が必要であることを悟りました。同時に、トップクラスのセットとスタジオ、経験豊富で卓越した技術を持った職人とスタッフも必要です。ここニュージーランドが、J・R・R・トールキンの『指輪物語』を下敷きにした我々のドラマシリーズのホームと呼べることをとても嬉しく思います」と説明している。
アマゾンは「指輪物語」の映像化権獲得のためだけに2億5000万ドルを費やしており、同ドラマの制作には計10億ドルが投じられるとみられることから、ロケ誘致に成功したニュージーランドは大きな利益を得ることになりそうだ。
ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」の最初の2話は、「ジュラシック・ワールド 炎の王国」のフアン・アントニオ・バヨナ監督がメガホンをとる予定となっている。