ホアキン・フェニックス、監督と二人三脚で“新たなジョーカー”を構築
2019年9月14日 12:00

[映画.com ニュース] DCコミックス「バットマン」シリーズに登場する悪役の誕生秘話を描いた「ジョーカー」で主演を務めるホアキン・フェニックスが、本作での役作りや撮影の日々を語った。
本作は、孤独だが心優しい男アーサーが、悪のカリスマ・ジョーカーへと変貌していくさまを描く。ジャック・ニコルソン(「バットマン」)、故ヒース・レジャーさん(「ダークナイト」)、ジャレッド・レト(「スーサイド・スクワッド」)といった名優が演じてきた“巨悪”ジョーカーとなるアーサーをフェニックスが演じている。「ハングオーバー!」シリーズで知られるトッド・フィリップスが脚本・監督を務め、第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた。
オファーを引き受けるか迷ったというフェニックスは「失敗したらどうしようという恐れもあったし、このキャラクターをどう理解していいのかもわからなかった。でも、それがモチベーションにもなった」と明かす。「僕にジョーカーを演じられるのか? いや、できないと思った。でも、だからこそ、やらなければいけないと思った」と、重圧を感じつつも、強い意志を持ってこの役に臨む決意をした。
予告編でも印象的な“笑い方”は、フィリップス監督と相談を重ねて作り上げていった。「『僕にジョーカーの笑いができるか確認してほしい』と言ったんだ。つまり、僕はオーディションをしてほしいと言ったわけだよ」とオファーを受けていながらも、あえて自らオーディションを志願するほど、自信を持つまで時間がかかったそう。
「独特の笑いでありつつ、自然でなければいけないと思った。それが自分にできるのか、しかもやらなければいけない時に毎回確実にできるのか、わからなかったのさ。感情的なシーンをやる時にも似ている。脚本を読んでいる時は自分も心を動かされているから、できそうに思える。だが、朝6時に渋滞のなか車に乗って現場に行き、メイクなどをした後に、そこに気持ちを持っていくのは難しいんだよ」
フィリップス監督に演技の判断をしてほしかったといい、「そこでできなかったら、僕はこのキャラクターの本質を永遠に見つけられないと思っていたんだ。とは言っても、『ああ、このキャラクターはまさにこれだな』と確実に思えたことはないんだよね。彼にはいろんな側面があるからさ。わかったと思ったことは、一度もない。今回、僕はずっと発見を続けている感じだった」。
フィリップス監督とは、笑いの演技以外についてもよく話し合ったようで、「『今のは最悪だった。自分は一体何をやっているんだ』と思ったことは数えきれないよ。だけどトッドは、24時間、週7日、僕の相談にのってくれたんだ」と感謝する。「トッドが家に帰る途中でも、家にいてもいつも連絡して話した。2、3時間話すのはしょっちゅうで、次の日のシーンについてだったり、あるいはすでに撮影したシーンが、上手くほかのシーンにつながるかということだったり、2週間後に撮影するシーンのことも話した。この話し合いがキャラクターを生きたものにしたんだ」と振り返った。
「ジョーカー」は10月4日から日米同時公開。
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