綾野剛×松田龍平「影裏」に國村隼、筒井真理子、中村倫也、安田顕らが出演!
2019年9月3日 05:00
[映画.com ニュース] 綾野剛と松田龍平が初共演を果たした映画「影裏」の公開日が2020年2月14日に決定。あわせて國村隼、筒井真理子、中村倫也、永島暎子、安田顕、平埜生成が出演していることがわかった。
本作は、第157回芥川賞を受賞した沼田真佑氏の小説を、大友啓史監督が実写映画化。会社の転勤で岩手に移り住んだ今野(綾野)は、そこで出会った同僚の日浅(松田)と仲を深め、遅れてやってきたかのような“成熟した青春の日々”に心地よさを感じていた。だが、ある日突然、日浅は今野に一言も告げずに会社を辞めてしまう。しばらくして2人は再会したもの、一度うまれた距離は埋まらず、会わないまま時が過ぎていく。やがて、日浅が行方不明になっていることを耳にした今野は、彼の足跡をたどるうち、数々の“影の顔”“裏の顔”を知ってしまう。
大友組初参加となった國村は、物語のキーマンとなる日浅の父・日浅征吾役として出演。「登場人物のそれぞれの心象風景を静かに描きながら、そこにはダイナミックな背景がかくされている、違う側面のものがひょいと立ち現れる面白い世界観だと感じました。今までの監督の作品イメージとはまた少し違った新たな大友監督の世界なのだと」と説明する。今野と日浅の同僚・西山役の筒井は「震災のような理不尽な事が起きると社会は無意識のうちに“見えにくい人たち”について触れなくなる。そこに切り込んだ物語に命を吹き込んだ大友監督をリスペクトすると共に、今野と日浅をリアルに生きた綾野剛さんと松田龍平さんをぜひ劇場に見に来て下さい」とアピールしている。
今野を深く理解する昔の友人・副島和哉役の中村は「今回も非常に難易度の高い役でした。綾野さんの呼吸を感じながら、大友監督の眼差しを頼りに、人間関係の生暖かい歪みが垣間見えるように慎重に演じました」と述懐。日浅の兄・日浅馨に扮する安田は「脚本を拝読し、静かに流れる時間の中、登場人物の心のチラチラとした灯火が随所に垣間見えるような作品に感じました」と振り返る。そして「撮影で岩手に向かう道中、原作の『影裏』を読んでましたら、自分が演じる役が出てこなくて、ちょっとだけびっくりした思い出があります。大友監督の映画として登場の場を作っていただき、心より感謝申し上げます」と思いの丈を述べている。
「竜二」、テレビドラマ「ハゲタカ」など、数々の映画やドラマで唯一無二の演技を見せてきた永島は、今野を悩ませる口うるさい隣人・鈴村早苗役として登場。また「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」「空母いぶき」などに出演した平埜は、今野の年下の友人・清人を演じることに。「岩手の空気を吸い、お祭り見物をし、宮沢賢治に触れ、美味しい食事、そして、山の中で美しい自然と肉体を調和させる時間。短い時間でしたが、全てが心地よく撮影に臨む事ができました。ナマの生命が鼓動をうつ瞬間まで映っている映画だと思いました」とコメントを寄せている。
「影裏」は、20年2月14日から全国公開。
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