ヤスミン・アフマド監督の東京国際映画祭受賞作「細い目」 10月に初の劇場公開決定
2019年8月23日 09:00

[映画.com ニュース] 「タレンタイム 優しい歌」で知られる、マレーシアのヤスミン・アフマド監督の長編第2作「細い目」が、10月11日から初めて劇場で公開されることがわかった。2004年のマレーシア・アカデミー賞でグランプリ、監督賞を含む6部門を独占し、第18回東京国際映画祭で最優秀アジア映画賞に輝いた本作は、民族や宗教の違いを超えて惹かれ合う男女の姿を描く。
2009年7月25日に、わずか51歳の若さでこの世を去ったアフマド監督。日本では東京国際映画祭や自主上映を通して多くのファンに親しまれた。17年に劇場公開され、ロングヒットを記録した代表作「タレンタイム」のほか、「ラブン」「ムアラフ 改心」を世に送り出した。アフマド監督の没後10年を記念し上映される「細い目」は愛や友情を描く普遍的な人間ドラマである一方で、民族や宗教が異なる男女の恋という、かつてマレーシア映画が描こうとしなかった題材を扱った、アフマド監督の強い意志が感じられる作品だ。
香港の映画スター(金城武)が大好きなマレー系の少女オーキッド(シャリファ・アマニ)は、露店で海賊版の香港映画ビデオを売る中華系の少年ジェイソンと出会う。2人は恋に落ちるが、やがてジェイソンの秘密が明らかになる。タイトルにもなっている「細い目」とは、中華系の目が細いことをからかうマレーシアの言い回しだが、本作を通して人々の価値観が変わり、細い目はチャーミングだと考えられるようになったという。
本作でデビューした、アフマド監督のミューズ・アマニは、後に行定勲監督がマレーシア撮影に挑んだ「アジア三面鏡2016 リフレクションズ」の短編「鳩 Pigeon」で主演を務めている。行定監督は「ヤスミンの映画がきっかけで、マレーシアで映画を撮りたいという思いに駆られた」と明かし、「(『細い目』を)はじめて東京国際映画祭で目にしたときの衝撃を今でも覚えている」とコメントを寄せた。
あわせてお披露目されたポスターは、互いを見つめるオーキッドとジェイソンの間に、「想いはとどく。」というコピーがそっと添えられたもの。「細い目」は、10月11日から東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ