スコセッシ最新作「アイリッシュマン」がNY映画祭のオープニング作品に
2019年8月5日 11:00
[映画.com ニュース]マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロが9度目のタッグを組むことで話題のギャング映画「ジ・アイリッシュマン(原題)」が、第57回ニューヨーク映画祭のオープニング作品に選出されたことが明らかになった。米バラエティが報じている。
同作は、伝説的なマフィアであるラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋、フランク・“アイリッシュマン”・シーランの人生を描く犯罪ドラマ。シーランは、1975年に失踪した全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファをはじめ、多くの殺人事件に関与したと告白している。
キャストには、主演のデ・ニーロに加え、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーベイ・カイテルといった豪華ベテラン陣を揃えており、キャストたちを若返らせる特殊効果作業のため、製作費が1億6000万ドルにも及んだ超大作。製作・配信を担うNetflixは、2020年のアカデミー賞作品賞を狙っていると目されている。
毎年9月下旬に開催されるニューヨーク映画祭は、直前に開催されるベネチア国際映画祭やトロント国際映画祭ほど注目度は高くないものの、これまで「ゴーン・ガール」「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」「ソーシャル・ネットワーク」「女王陛下のお気に入り」といった佳作をオープニング作品に選出していることで知られる。
オープニング作品に選定されたことを受け、マーティン・スコセッシ監督は「映画祭の大胆で先見性のある選考に尊敬の念を抱いています。この映画祭は、作品を世界中に知らしめるうえで重要な役割を果たしており、この作品を素晴らしいキャストとクルーとともにニューヨークでお披露目できる機会を提供していただいたことに、深く感謝しています」と、コメントを発表している。
第57回ニューヨーク映画祭は、現地時間の9月27日~10月13日に、総合芸術施設リンカーンセンターで開催される。