吉岡秀隆&安田成美、福島第一原発の真実を描く「Fukushima 50」に出演!
2019年7月10日 04:00
[映画.com ニュース] 吉岡秀隆と安田成美が、2011年の東日本大震災で津波に襲われメルトダウンを起こした福島第一原発の作業員たちの真実に迫る映画「Fukushima 50」に出演していることがわかった。
フクシマフィフティとは、全電源喪失という事態に見舞われながら原発内に残り続けた50人の名もなき作業員たちを欧米のメディアが評し全世界に広まった呼称。「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(著:門田隆将)を原作とした映画では、主演の佐藤浩市が原子炉から最も近い中央制御室を指揮する1・2号機当直長・伊崎利夫、共演の渡辺謙が福島第一原発所長の吉田昌郎を演じた。
全電源喪失により原子炉を冷やす手段を失った1・2号機は空焚き状態となり、原子炉格納容器内の圧力が急上昇。高圧による爆発を防ぐために強制的に中の空気を抜き圧力を下げる“ベント”という作業を行うしかなかった。高い放射線量のなかに人が入り、手動での実施――この“ベント”が行われたという実例はなく、福島第一原発所での作業が世界初となった。
吉岡が挑むのは、死を覚悟して“ベント”の作業に志願した前田拓実役。1・2号機へ応援に駆けつけるプラントエンジニアで福島第一原発5・6号機当直副長だ。「福島第一原発事故は現在進行形であり、今も戦い続けている人たちの心にも響く映画になればと思っています。この事故は戦後最大の日本の危機でしたが、そこに踏みとどまった人たちがいたという事実があります」と語る吉岡。「今後それを知らない世代が生まれた時にも、『Fukushima 50』がその歴史を知るための一つの礎となり、未来に向かっていくための映画の一つになってほしいと思っています」と思いの丈を述べている。
安田が演じるのは、免震重要棟の緊急対策室の総務班として、作業員の安全確保に尽力する職員・浅野真理役。大津波警報発令時の緊急アナウンス、建屋が水素爆発した時のけが人の確認までこなし、所長の吉田を支え続けるという役どころだ。安田は「あまりにすごいセットとエキストラの方々の数に大変緊張しました。原発事故は処理がまだまだこれからです。たくさんの人にこの映画をご覧いただき、感じてもらえることがあればと思っています」と胸中を吐露。「原作『死の淵を見た男』を読んで、当時原発内にいた人たちが戦場のような現場で命を懸けて戦っていたというのがわかりました。その熱い思いを伝えられたらと思います」とコメントを寄せている。
「Fukushima 50」は、「沈まぬ太陽」「空母いぶき」の若松節朗監督がメガホンをとり、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の前川洋一が脚本を担当する。20年3月に全国公開。
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