ドラえもん50周年記念作品は「のび太の新恐竜」! 今井一暁監督&川村元気が再タッグ
2019年7月4日 05:00

[映画.com ニュース] 国民的アニメ「ドラえもん」の長編劇場版第40作のタイトルが「映画ドラえもん のび太の新恐竜」に決定。「映画ドラえもん」シリーズ史上最高興行収入53億7000万円となった「映画ドラえもん のび太の宝島」の監督・今井一暁と、脚本の川村元気が再タッグを組み、2020年3月に公開されることがわかった。
20年に連載開始50周年を迎える「ドラえもん」。これまで映画版が全39本製作されており、その累計入場者数は1億2448万人を記録している。最新作は、のび太が愛らしい双子の恐竜キューとミューに出会って始まる物語となり、80年に公開されたシリーズ第1作「映画ドラえもん のび太の恐竜」、声優陣を一新した第26作「映画ドラえもん のび太の恐竜2006」とは異なるストーリーが展開される。公開決定にあわせて発表されたビジュアル、7月12日より全国の劇場で展開する特報(https://youtu.be/yn8FFbLH8Yg)では、孵化した卵を覗き込むドラえもんとのび太が、キューとミューと出会う瞬間を切りとっている。

「ドラえもん生誕50周年、さらに、オリンピックイヤーという特別な年に、映画ドラえもんを監督することに、大きなプレッシャーと共に感謝を感じております」と心境を語る今井監督。「今回のテーマは『恐竜』。恐竜といえば、劇場版第1作『のび太の恐竜』。そして、2006年『のび太の恐竜2006』があります。個人的な話ですが、『のび太の恐竜2006』を監督された渡辺歩さんは、僕が尊敬し、憧れてやまない監督です。そんなピークが眼前にそびえる前で、はるかな道のりに立ちくらみながらも、登るならこれ以上の山はないという思いでいます」と意気込みを明かしている。
「天気の子」の企画・プロデュースを担当し、小説家としても活躍する川村は「『のび太の宝島』が公開した後、藤子プロさんから再び脚本のお話を頂きました」と告白。「『恐竜』を新しく描くにあたって、拠り所にしたのが藤子・F・不二雄先生が、『のび太の恐竜』を書いた時の気持ちです。あの物語は『日本にも恐竜がいた』と知った時の感動から始まっていると聞きました。あれから40年が経ち、恐竜の学説も日々進化しています。その進化の先にある恐竜の物語を描きたいと思い、恐竜研究者や博物館、化石採掘場などを巡り取材を重ねました。そこで発見し、感動したことが『のび太の新恐竜』の基礎となっています」と説明している。

そして「2020年、多様性が叫ばれる中、それが綺麗事ではなく、人類の進化への歩みであることを語りたい」と話す川村。「他と違う、欠点だらけに見える弱い少年・のび太と、ちいさな新恐竜が、進化・成長への第一歩を踏み出す。そのことの尊さと、紛れもない真実を『のび太の宝島』を素晴らしい作品に仕上げていただいた今井監督とともに、この映画で語れたらと願っています」とコメントを寄せている。
「映画ドラえもん のび太の新恐竜」は、20年3月に全国で公開。
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