乃木坂46・堀未央奈、「ホットギミック」初日に涙…叫びを心に秘める人の「背中を押したい」
2019年6月28日 20:13
[映画.com ニュース] 「乃木坂46」の堀未央奈が実写劇映画初主演を果たした映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」の初日舞台挨拶が6月28日、東京のユナイテッド・シネマ豊洲で行われた。主演の堀をはじめ、共演した清水尋也、板垣瑞生、間宮祥太朗、桜田ひより、上村海成、メガホンをとった山戸結希監督が登壇し、撮影の大半が行われたという豊洲に凱旋。冒頭で間宮は「堀未央奈さん、初主演映画、公開おめでとうございます」と祝福し、堀は「ありがとうございます!」と顔をほころばせていた。
本日から全国150館で封切られた本作は、「溺れるナイフ」の山戸監督が相原実貴氏の人気コミックを映画化した物語。女子高生・成田初(堀)は、家族とともに平凡な毎日を送っていた。ある日、同じマンションに住む橘亮輝(清水)に弱みを握られ、無茶な命令に振り回されるようになる。同じころ、数年前に引っ越していった幼なじみ・小田切梓(板垣)が戻ってくる。モデルとなり遠い存在になった一方で、昔と変わらず接してくれる梓に、初は自然と魅かれていく。2人は付き合うことになるが、梓はある目的を胸に秘め、さらに兄・凌の秘密も明らかになっていく。
この日は堀が映画に初出演、初主演であることに加え、役名も「初」という“初”尽くしであることにちなみ「一文字書初め」を披露。パネルを掲げる際にすかさずサポートした間宮に、山戸監督は「間宮さんが明るい方で、何かショックです。現場には影を背負って現れていたので、幻の日々をご一緒したような感じ(笑)」ともらしながら、「色」という文字を発表する。「古代のアリストテレスという哲学者によると、『青』という言葉がない時代は、人間は青を認識しなかったそうです」と逸話を紹介し、「この映画にも様々な色が登場するので、『ホットギミック』の色が世界で新しく意味づけされて、皆さんの中で見えるようになってくれれば」と願いをこめる。
「瞳」をチョイスした間宮は、「自分もあんまり言葉が多くない、何かを秘めている役なので、山戸監督からも目に対する演出は多かったですね」と明かす。堀も「(清水、板垣、間宮の)3人とも目が全然違うので、瞳の中の色や温度が全く違って。役にはまっていて素敵でした」と振り返った。
「叫」という文字を掲げた堀は「劇中でもいろんな人の心の叫びが映し出されています。自分の叫びを言えなくて、毎日苦しんでいる方に『もっと思いをぶつけていい』と伝えられる映画になればいいですね。私はそういう女の子の背中を押したくて一生懸命に初ちゃんを演じたので」と心情を吐露。そして大勢の観客を前に涙をこぼし、「何か泣いちゃますね……。山戸監督、キャストとスタッフの皆さんが一生懸命、1分1秒に愛をこめて、本当に心の底からセリフを言って作っていったので、皆さんに届けばいいなと思います」と、時折うつむきながらも丁寧に言葉を紡ぎ、万感の思いで締めくくった。
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