セルジオ・レオーネ「ウエスタン」、原題で2時間45分オリジナル版を公開
2019年6月25日 10:00

[映画.com ニュース] 1969年に邦題「ウエスタン」として約25分カットされた短縮版が公開された、セルジオ・レオーネ監督の大作が、原題と同じく「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」のタイトルで、2時間45分のオリジナル版が9月27日に公開されることが決定した。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」(1968)は、全世界にイタリア製西部劇=マカロニ・ウエスタンブームを巻き起こした巨匠レオーネが、「荒野の用心棒」など前3部作とは大きく方向性を変え、自らの作家性を前面に打ち出した野心作。なお、今年はレオーネ生誕90年、没後30年にあたる。
若き日のベルナルド・ベルトルッチ(「ラストエンペラー」)とダリオ・アルジェント(「サスペリア」)を共同原案に抜擢し、ルキノ・ビスコンティ監督「山猫」を下敷きに、女性主人公ジル(クラウディア・カルディナーレ)の目を通し、移り変わる時代と共に滅びゆくガンマンたちの落日を、重厚壮麗なバロック的演出を駆使して描き、それまでのマカロニ・ウエスタンともハリウッド製西部劇とも異なる超大作として完成。エンニオ・モリコーネの楽曲が映画を感動的に彩った。
1969年の初公開時、欧州各国では高い評価と共に大ヒットを記録。特にパリでは歴史的ヒットとなり、2年にわたってロングランされ、現在もフランス興行史上トップテン内に留まっている。一方アメリカではオリジナル版から20分短縮され、批評、興行ともに惨敗。日本では米公開版をさらにカットした2時間21分版が公開され、アメリカ同様批評家から無視された。しかし70年代以降、海外ではその評価は年々高まり、スタンリー・キューブリック、ビム・ベンダース、ジョン・ブアマン、ジョージ・ルーカス、マーティン・スコセッシ、ジョン・カーペンターら名監督がこぞって讃えている。
大陸横断鉄道敷設によって新たな文明の波が押し寄せていた西部開拓期。ニューオーリンズから西部に嫁いできた元・高級娼婦のジルは、何者かに家族全員を殺され、広大な荒地の相続人となった。莫大な価値を秘めたその土地の利権をめぐり、ジルは、鉄道会社に雇われた殺し屋、家族殺しの容疑者である強盗団のボス、ハーモニカを奏でる正体不明のガンマンらの熾烈な争いに巻き込まれていく。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」は、9月27日から、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかで全国順次公開。
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