ブラッドリー・クーパーがギレルモ・デル・トロ監督最新作に出演交渉中
2019年6月19日 11:00
[映画.com ニュース] アカデミー賞4冠に輝いた「シェイプ・オブ・ウォーター」以来となるギレルモ・デル・トロ監督作「Nightmare Alley(原題)」に、ブラッドリー・クーパーが出演交渉中であることがわかった。米バラエティが独占で報じている。
米作家ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの同名小説を原作に、見世物小屋の芸人から読心術のトリックを盗み取り、メンタリストとして成功を収めた青年詐欺師が、心理学者でありながら道徳観のかけらもない悪女をパートナーにしたことで、人生を狂わされていくさまを描く本作。
1947年にも、タイロン・パワー主演のフィルムノワール「悪魔の往く町」として映画化されているが、デル・トロ版は単なるリメイクではなく、より原作に近い内容のまったく新しい映画になるようだ。
同紙によれば、主演として交渉を進めていたレオナルド・ディカプリオが、本人の判断により出演を見送ったため、クーパーと新たに交渉に入ったとのことだ。デル・トロは監督を務めるほか、新進気鋭の脚本家キム・モーガンと共同で脚本を執筆。さらにJ・マイルズ・デイル(「シェイプ・オブ・ウォーター」)とともに製作も兼ねる本作は、今秋クランクイン予定で、世界配給は米フォックス・サーチライトが手がける。
ここ数年、主にプロデュース業に力を注いでいるデル・トロ監督が現在、ニック・アントスカの短編小説をもとにした超常現象スリラー「アントラーズ(原題)」の準備に追われる一方、監督デビュー作「アリー スター誕生」が興行面、批評面ともに大成功を収めたクーパーは次に、作曲家レナード・バーンスタインの伝記映画「バーンスタイン(原題)」で再び監督・主演を務める。