オバマ前大統領がベストムービーに選出! 「ブラインドスポッティング」8月30日公開
2019年6月4日 12:00
[映画.com ニュース] 2018年のサンダンス映画祭のオープニング作品として注目を浴びた「Blindspotting(原題)」が、「ブラインドスポッティング」の邦題で8月30日から日本公開されることが決定した。
カルロス・ロペス・エストラーダ監督の初長編となった本作は、バラク・オバマ米前大統領が「ROMA ローマ」「万引き家族」「ブラックパンサー」と並び、18年のベストムービーに選出した作品。タイトルの“ブラインドスポッティング”とは、2通りの見方が可能なシチュエーションやイメージのこと。ただし、一度に片方しか見ることができず、もう片方がブラインドスポット(盲点)となることを表している。
主演と脚本を兼任したのは、ヒスパニック系白人のスポークン・ワード・アーティスト、教育者、舞台脚本家であるラファエル・カザルと、ブロードウェイミュージカル「ハミルトン」で脚光を浴びトニー賞を受賞し、ラッパーとしても活躍する俳優のダビード・ディグス。ベイエリアの高校で出会い、フリースタイル・ラップをしながら育った2人が紡いだのは、人種の違う者や貧富の差がある者同士が混在することによって起こる問題を描いた物語だ。お互いを見つめた時、いかに全体像が見えずに色々なものを見落としているかという点を、見る者に問いかけている。
オークランドで育った黒人コリン(ディグス)は、保護観察期間の“残り3日間”を無事に乗り切らなければならない。幼馴染みで問題児の白人マイルズ(カザル)とともに引越し業者として働いていたが、ある日、黒人男性が白人警官に追われ、背後から撃たれるという光景を目撃してしまう。やがて、その“目撃”をきっかけに、コリンとマイルズは互いのアイデンティティ、急激に高級化する生まれ育った地元の変化といった現実を突きつけられ、2人の関係が試されることに。“残り3日間”を耐えきれば自由の身として新しい人生を歩み始めることができるコリン。だが、マイルズの予期せぬ行動が、そのチャンスを脅かしていく。
「ブラインドスポッティング」は、8月30日から東京・新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国公開。