成田凌の“テラスハウス愛”に小松菜奈&門脇麦が爆笑「2対1になると良くない」
2019年5月31日 21:59
[映画.com ニュース]居場所を求める若者たちの恋と青春をオリジナル脚本で描く音楽ロードムービー「さよならくちびる」が5月31日、全国125館で封切られ、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた初日舞台挨拶に、ダブル主演の小松菜奈と門脇麦、共演の成田凌、メガホンをとった塩田明彦監督が出席した。
解散を決めた女性デュオ「ハルレオ」のハル(門脇)とレオ(小松)は、サポート役であるローディの青年シマ(成田)とともに最後の全国ツアーに出発。レオはシマに、シマはハルに思いを寄せており、ハルもまたレオに友情を越えた感情を抱いていた……。「ハルレオ」が歌う主題歌プロデュースを秦基博、挿入歌の作詞・作曲をあいみょんと、それぞれ人気ミュージシャンが楽曲を手がけている。
ライブシーンとともに、本作の見どころとして挙げられるのは“複雑な三角関係”。登壇前、門脇とともにオーディオコメンタリーの収録に参加していた小松は「3人とも言葉数が少ないんです。だから、自分ではなくて相手が(自身の)思いを言っている。それが良いというか…。(劇中では)ずっと喧嘩をしているんですけど、そこから見えてくる空気感がいいんです」と説明。すると、門脇は「わかりやすい三角関係ではないんですよね」と補足する。そして「すごく大切な人ほど、一緒にいるのが難しいことがある気がしていて。3人とも不器用だし、上手く言葉にできない人たち。そういう姿がもどかしくもあると同時に、やっぱり愛おしいんです」と語っていた。
成田は「『さよならくちびる』の歌詞に、ハルの思っていることが書いてある」と話しつつ、唐突に「僕、最近テラスハウスを毎日見ているんですよ」と告白。「女性2人に男ひとりという関係性の映画って、あんまりないんですよ。テラスハウスも2対1になっちゃうと良くない。僕らは1対1対1の関係で戦っていて…」と分析しようとしていたが、「ごめんなさい! 着地点をわかんなくなっちゃった」と笑いが止まらない。「(劇中の)1対1対1の面白さを伝えたくて…ごめんなさい、毎日テラスハウス見ているから、思わず関係ないことが出ちゃった」と発言し、小松と門脇の爆笑を誘っていた。
塩田監督は「(本作で伝えたい)メッセージというのはそんなにないんですけど“不器用な人たち”という要素が重要」と客席に言葉を投げかける。「世の中を見つめる時、生きるのが下手くそな人たちの傍に立ちたいという思いがあるんです。僕自身も映画監督なのに、相当人見知り。人前に出ると、翌日ベッドに横たわって起きれなくなるほど。そういうことがあって、生きるのが下手くそなんだけど、七転八倒しながらも思いを成し遂げようとする人々に共感します。3人が演じている役も同様で、彼らを見ているうちに愛おしくなってくれれば嬉しいです」と思いの丈を述べていた。