三浦透子「天気の子」にボーカリストとして参加! 新海誠&野田洋次郎が“声”を絶賛
2019年5月25日 08:00
[映画.com ニュース] 女優の三浦透子が、新海誠監督の最新作「天気の子」にボーカリストとして参加していることが判明した。「君の名は。」に続き、本作で再びタッグを組んだ新海監督と人気バンド「RADWIMPS」。「お互い初めましての気持ちでやりましょう」「前回とは違うことをやりましょう」という両者のやり取りから生まれたのは、「RADWIMPS×女性ボーカル」という新機軸だった。
2002年、サントリー「なっちゃん」のCMでデビューを果たし、同年10月、ドラマ「天才柳沢教授の生活」に子役としてレギュラー出演を果たした三浦。その後「私たちのハァハァ」(松居大悟監督)、「月子」(越川道夫監督)、「素敵なダイナマイトスキャンダル」(冨永昌敬監督)、オムニバス映画「21世紀の女の子」(井樫彩監督「君のシーツ」)、ドラマ「宮本から君へ」(演出:真利子哲也監督)といった話題作へ参加し、17年には90年代名曲カバーアルバム「かくしてわたしは、透明からはじめることにした」を発表している。
「RADWIMPS」の野田洋次郎が「僕ではない誰か女性の声で歌が入ってほしい」と発案し、約1年の期間をかけて、「天気の子」の世界観を表現できる女性ボーカルの選定が行われた。オーディションを勝ち抜いた三浦の歌声は「三浦さんの声は発せられた瞬間に、どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持っていました。まだ何にも染まっていない荒削りながらもまっすぐなあの歌声で今回『天気の子』の楽曲を歌ってもらえたことは、この映画にとって幸福なことだったと思います」(野田)、「役者の歌声というよりも、世界そのものの響きのような声。個人の感情をすこしだけ越えたような何かを、まっすぐに運んできてくれる声。三浦透子さんの声には、そんな印象を持ちました」(新海監督)と唯一無二のものだったようだ。
「初めて『天気の子』のチームの皆さんにお会いしたとき、この作品にかけられた時間の重み、そしてなにより皆さんの作品への愛を強く感じました。その思いを、私の声に託してくださったこと、心より嬉しく思います」と打ち明ける三浦。「2カ月程かけて、野田さんのディレクションの元、ゆっくり丁寧にレコーディングをしていただきました。出来上がった曲が送られてきて、それを聴いて、私が歌って、また送られてきて、送り返して、となんだか手紙のやりとりをしているようで、とても楽しかったです。映画の中の2人をそっと見守り、そしてときにぐっと背中を押してあげるような、そんな優しい歌です。映画とともにこの楽曲が皆様に届けられる日を、楽しみにしています」とコメントを寄せている。
「天気の子」は、7月19日から全国公開。公開同日には、予告編で使用されている「愛にできることはまだあるかい」を含むボーカル楽曲5曲、27曲の劇伴が収録されたサウンドトラックが発売される。価格は3000円(税抜き)。