アニエス・バルダの遺作が12月公開 「ラ・ポワント・クールト」と「ダゲール街の人々」も
2019年5月14日 16:00
[映画.com ニュース]3月29日に死去したアニエス・バルダの遺作「ヴァルダ・バイ・アニエス(原題)」が、12月に劇場公開されることが決定した。
今年2月のベルリン国際映画祭で本作が特別上映された際は、バルダ監督本人も登壇し、創作意欲の衰えぬ姿を見せたが、その直後の訃報だった。マーティン・スコセッシ、マドンナ、アンジェリーナ・ジョリー、ギレルモ・デル・トロ、パティ・スミスら、世界中の映画人、アーティストがこぞって追悼の意を表した。
本作は、ヌーベルバーグの祖母と呼ばれたバルダの半世紀以上に渡る創作活動、長編劇映画デビュー作「ラ・ポワント・クールト」から、昨秋日本でも公開された「顔たち、ところどころ」までをバルダ自身が情熱とユーモア溢れる口調で語りつくしながら、貴重な映像とともに綴る集大成的セルフポートレイト。
今作の公開に合わせ、今年の第72回カンヌ国際映画祭のメインビジュアルにも使用され話題となっている、デビュー作「ラ・ポワント・クールト」(55)、バルダが事務所兼住居を構えるパリ14区の通りを点描したドキュメンタリー「ダゲール街の人々」(75)という、日本においては正式劇場公開されていない2作も同時公開される。
「ヴァルダ・バイ・アニエス(原題)」は、12月、シアター・イメージフォーラムほか、全国順次公開。