聖衣に身を包むE・ホーク「魂のゆくえ」冒頭映像 ブレッソン、ベルイマンらの影響も
2019年4月12日 16:00

[映画.com ニュース]「タクシードライバー」「レイジング・ブル」などの傑作を手がけた脚本家ポール・シュレイダーが、構想50年の末に完成させた監督作「魂のゆくえ」。主人公の牧師を演じるイーサン・ホークが、教会で1年間日記をつけることを決意する場面や、聖衣に身を包み礼拝をする姿など、波乱の前の静けさが感じられるシーンを切り取った本編冒頭映像が公開された。
戦争で息子を失い、罪悪感を背負って生きる牧師のトラーが、教会の抱える問題を知ったことから信仰心が揺らいでいく姿を描いた人間ドラマ。アマンダ・セイフライドらが共演する。
なお、本作が米国で公開された際、ポール・シュレイダー監督は、ロベール・ブレッソン監督「田舎司祭の日記」や、イングマール・ベルイマン監督「冬の光」から、作劇や演出上で多大な影響を受けていることを公言。実際に、かつて日本でも邦訳が刊行されたシュレイダーの著書「聖なる映画」(山本喜久男訳・フィルムアート社 ※現在絶版)でも“映画における超越的スタイル”として、ブレッソンや小津安二郎の作品に言及している。日々の礼拝を行い、日記をつけるホークの姿にそれらの作品からの影響が見て取れる。
「魂のゆくえ」は、4月12からヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿他にて公開。
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