映画祭発信作品の重要性をアピール! 本広克行監督命名「シネマサーキット」の野望とは?
2019年3月9日 10:30

[映画.com ニュース] 全国各地の映画祭から生まれた映画の特集上映が3月8日、愛知県で開催中の「ええじゃないか とよはし映画祭2019」で行われた。「とよはし映画祭」の森谷雄プロデューサーをはじめ、「高崎映画祭」の「高崎物語 夏」から志尾睦子プロデューサーと片元亮監督、「なすしおばら映画祭(仮称)」の「HARMONY」から川岡大次郎プロデューサーと日向朝子監督、“映画×音楽”がコンセプトの祭典「MOOSIC LAB」の「いつか輝いていた彼女は」から主宰の直井卓俊氏と前田聖来監督が、開発ビルでのトークイベントに登壇した。
33回という長い歴史を持つ高崎映画祭を手掛ける志尾プロデューサーは「15年くらい前に、映画祭が資金を出して映画監督に作品を作ってもらったけど、(様々な事情で)そこから続かなかった」と明かした上で、映画祭発信で映画を作ることの重要性を語る。「映画祭が作る映画を、全国の映画祭に回していければいいですよね」と提案すると、森谷プロデューサーは「いろんな機会に上映できたら、東宝(で配給される映画)の全国公開規模くらいになりますよね」と明るい表情を浮かべた。
さらに川岡プロデューサーは「前に高崎の坂本龍馬が会合しそうな居酒屋で、映画祭を運営しているメンバーで集まった。日本酒を飲みながら『映画祭の夜明けは……』って夜な夜な語り合いましたよね」としみじみ。そして「さぬき映画祭のディレクターの本広克行監督が、(映画祭を回って上映することを)『シネマサーキット』って名付けようって言ってました」と懐かしそうに振り返った。
地域との関わりが深い映画作りについて、日向監督は「『誰のために作るか』というのが重要」といい、「普段の映画は、どの観客に向けて作るか焦点をしぼらない。でも『HARMONY』は那須塩原の人に見せるという目的があって作った特殊な映画。観客をしぼった上で、その先にもつながるように作りました」と明かす。片元監督は「『高崎物語』は高崎の人々の気質や行政との関わりという要素を盛り込んでいるので、高崎市以外では成立しないストーリー。『ロケ地が高崎』ということ以外の部分がないと、地域のPRとして何の意味もないんだなと。でもただのPRを作っちゃうと、映画として次につなげるのは難しい。決められた条件の中で、どこまで遊べるか」と、作り手としての心情を吐露した。
「ええじゃないか とよはし映画祭2019」は、3月10日まで開催。
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