「クイーン」の“新ボーカル”は何者か? アカデミー授賞式前に改めてチェック!
2019年2月24日 10:00
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[映画.com ニュース] 第91回アカデミー賞授賞式が、2月24日(現地時間)に開催されます。賞レースの行方だけでなく、世界屈指のエンタテイナーがステージ上で披露するパフォーマンスも見どころです。なかでも注目は、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の題材になったロックバンド「クイーン」。生演奏することは決定していますが、いまだ楽曲は発表されず、世界中のファンがその動向を見守っています。
同バンドでボーカルを務めた故フレディ・マーキュリーに代わり、現在マイクを握るのは、米歌手アダム・ランバートです。彼は一体何者なのか、どのような経緯で「クイーン」に加わることになったのか。授賞式を目前に、映画.comが改めて紹介します。
「クイーン」は1991年のマーキュリーの死後も継続されており、ギターのブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーが2005~09年にポール・ロジャースと組んだ「クイーン+ポール・ロジャース」として活動。ランバートは、その後の11年からメンバーとして迎え入れられ、コラボレーションバンド「クイーン+アダム・ランバート」として現在もコンサートツアーなどを実施しています。
14年8月には、千葉・大阪で開催のロックフェスティバル「SUMMER SONIC 2014」のヘッドライナーとして来日。その模様の一部は、「クイーン」公式YouTubeチャンネルで公開されています(https://youtu.be/WisbTIZUznA)。
また、「ボヘミアン・ラプソディ」の劇中にもカメオ出演しています。場面は、「クイーン」の初北米ツアー中。ラミ・マレック演じるフレディ・マーキュリーが、サービスエリアの公衆電話で恋人メアリー(ルーシー・ボーイントン)と会話をしている際、マーキュリーとすれ違いざま、トイレで情事を楽しもうと意味ありげな目配せをする、キャップをかぶったヒゲ面の男性がランバートです。あまりにも短いシーン……、初見で気づいた人、いるんでしょうか。
82年1月29日生まれ、現在37歳のランバート。10歳から演劇を学び始め、高校卒業までに多数のミュージカル作品に出演していました。10代後半から20代半ばにかけて俳優とバンド活動を行いながら、09年にオーディション番組「アメリカン・アイドル」に出演。観客参加型で新たなアイドルを発掘する同番組が、ランバートにとって大きな転機となります。
どんな曲でもオリジナリティを発揮しながら歌い、“番組史上最高”とも言われる称賛をほしいままに。審査を勝ち進み、決勝ではテイラー&メイの演奏で「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を歌い上げました。クリス・アレンに敗れ準優勝に終わったものの、このとき、ランバートは新しいボーカルを探していた「クイーン」への参加を打診されることになります。
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音楽面で影響された人物・バンドは、「クイーン」、「レッド・ツェッペリン」、デビッド・ボウイ、マイケル・ジャクソン、マドンナら。「アメリカン・アイドル」放送後、一躍スターダムを駆け上がり、米ローリング・ストーン誌の表紙を飾ります。デビュー前のアーティストが同誌の表紙となるのは、創刊以来、初めてのことでした。
さらに同年のピープル誌が選出する「最もホットな独身男性(Hottest Bachelors)」の4位に。ローランド・エメリッヒ監督作「2012」(09)のエンディングテーマに抜てきされ話題になるなど、人気の加熱ぶりは“社会現象”とも言える勢いに発展しました。10年には、ファーストアルバム収録曲「Whataya Want From Me」が米音楽産業の最高峰「グラミー賞」にノミネートされています。
10歳から始めた俳優としての活動も継続。ミュージカルドラマ「glee グリー」や、カルト映画「ロッキー・ホラー・ショー」(75)のテレビリメイクなどに出演しました。
ソロで活躍する一方、「クイーン+アダム・ランバート」としては、12年から正式にメンバー入り。メイ&テイラーらとともに世界各国でコンサートツアーを行い、圧倒的な歌唱力とカリスマ性、そしてマーキュリーばりのステージパフォーマンスを披露し続けています(https://www.youtube.com/watch?v=DUef6VzJJw8)。マーキュリー生誕70年・没後25年となった16年には、日本武道館でライブ。そして今年7月10日~8月23日には、北米を回る全23公演「ザ・ラプソディ・ツアー」を実施する予定です。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」が第91回アカデミー賞で5部門にノミネートされたことを受け、授賞式に参加することも決定。パフォーマンスは数分間であろうとも、メイ&テイラーら「クイーン」メンバーをはじめ、「ボヘミアン・ラプソディ」キャスト・スタッフの魂が込もった演奏になるでしょう。アカデミー賞史上でも屈指の美しい瞬間となることは、間違いありません。
(C)2018 Twentieth Century Fox
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