米アカデミー、撮影賞・編集賞など4賞を授賞式CM中に発表する案を撤回
2019年2月18日 19:00
[映画.com ニュース] アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が、撮影賞、編集賞など4部門を本番中継からカットする決定を撤回した。
AMPASは2月11日(現地時間)、今年のアカデミー賞授賞式で撮影賞、編集賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、短編映画賞の4賞の発表を、授賞式中継のあいだではなくCM中に行うと決定した。冗長になりがちと批判を浴びる授賞式を短縮するための策だったが、同13日にはハリウッドの有志が授賞式プロデューサー宛に撤回を求める公開書簡を発表。スパイク・リー監督、マーティン・スコセッシ監督、クエンティン・タランティーノ監督ら映画監督75人以上、ロジャー・ディーキンス、エマニュエル・ルベツキら映画カメラマン200人以上、ブラッドリー・クーパー、グレン・クローズ、エマ・ストーンら俳優80人以上が署名を寄せている。
この署名を受け、AMPAS上層部は4部門をCM中に発表する決定を即座に撤回。ジョン・ベイリー会長は、会員向けのメールで「第91回アカデミー賞授賞式では、どのカテゴリーも他のカテゴリーの候補者や受賞者よりも業績が劣るように描かれることはありません」と述べている。
第91回アカデミー賞授賞式に関しては視聴者数の増加を狙い、AMPASは新部門「人気映画賞(ポピュラー映画賞)」の設立を発表したが、その後、批判を受けて延期。また、司会に決定したケビン・ハートの降板騒動の対応でも、後手に回っている。第91回アカデミー賞授賞式は2月24日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われる。