製作費77万円!「カメ止め」下回る超低予算のハリウッド映画「Red 11」が全米お披露目
2019年2月18日 17:00

[映画.com ニュース] 「アリータ バトル・エンジェル」「スパイキッズ」などで知られるロバート・ロドリゲス監督の新作ホラー「Red 11(原題)」が、推定7000ドル(約77万円)で製作され、3月15日にテキサス州オースティンで行われるSXSW映画祭で上映される。「カメラを止めるな!」の300万円をはるかに下回る、超低予算のハリウッド映画だ。
ロドリゲス監督にとって、7000ドルという数字は馴染み深いものでもある。テキサス大学卒業後に撮影したデビュー作「エル・マリアッチ」(1992)も、わずか7000ドルの費用で製作。当時24歳の同監督が脚本など7役を兼ね、14日間で撮り上げたが、独特の技法の数々が高く評価され、今なお“超低予算映画の金字塔”として知られている。最終興行収入は製作費の約291倍である約204万ドルを記録し、「デスペラード」(95)、「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」(2003)と続編も公開された。
「エル・マリアッチ」をきっかけに、ロドリゲス監督はキャリアをスタートさせ、クエンティン・タランティーノらとともに意欲的かつ野心的な作品を創出し続けてきた。巨匠ジェームズ・キャメロンが手がけた大作「アリータ バトル・エンジェル」でもメガホンをとり、2月14~15日に来日した際には、YouTubeクリエイターたちに「私は今もテキサスにいて、似た考えを持つ人を集め、(『トラブルメーカースタジオ』を設立し)自分たちの手で自分たちの作りたいものをつくっています。ハリウッドには多様性がまだ足りない。皆さんのなかには、自分で自分のハリウッドを作る力があり、その方がやりがいがある。『ハリウッドに行くためには』ではなく『自分のハリウッドを作るためにはどうするか』を考えるべき」とメッセージを送っていた。
世界最大級の映画データベース「IMDb」によると、「Red 11(原題)」は「エル・マリアッチ」製作の際、ロドリゲス監督が費用を稼ぐためにアルバイトとして参加した臨床実験での体験がベースとなっているという。タイトルは、同監督が臨床実験時に与えられたシャツの色と番号にちなんでいる。
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