仏作曲家ミシェル・ルグラン氏死去 マクロン大統領、アニエス・バルダらが追悼
2019年1月28日 13:00
[映画.com ニュース]カトリーヌ・ドヌーブ主演作「シェルブールの雨傘」(1964)のメインテーマなど、数々の映画音楽を手掛けたフランスの作曲家ミシェル・ルグラン氏が1月26日(現地時間)、死去したと仏メディアが報じた。86歳だった。
1932年パリ生まれ。「ローラ」(60)、「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」(67)、池田理代子氏の同名少女漫画を実写映画化した「ベルサイユのばら」(79)などジャック・ドゥミ監督作をはじめ、「愛と哀しみのボレロ」(81)、「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(83)など数多くの傑作に楽曲を提供している。1968年公開作「華麗なる賭け」ではアカデミー賞主題歌賞、「おもいでの夏(1971)」「愛のイエントル」(83)では作曲賞を受賞している。
ルグラン氏の訃報に、エマニュエル・マクロン仏大統領は「無限の天才。フランスの最も偉大な音楽家の一人だった」、「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ監督の妻であり、「5時から7時までのクレオ」でルグラン氏から楽曲提供を受けたアニエス・バルダ監督は「私たち家族は悲しみで胸がいっぱい。ジャックとミシェルが知り合った1960年代からジャックの死まで、彼らは独創的な芸術の冒険を分かち合っていた」と追悼コメントを発表している。