愛と哀しみのボレロ
劇場公開日:2015年10月17日
解説
フランスのクロード・ルルーシュ監督が1981年に手がけ、ルドルフ・ヌレエフ(バレエダンサー)、エディット・ピアフ(歌手)、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮者)、グレン・ミラー(音楽家)という実在の4人の芸術家をモデルに、運命の糸に結ばれた人々の物語を描いた3時間を超える大作メロドラマ。ベルリン、モスクワ、パリ、ニューヨークを舞台に、第2次世界大戦前から戦中、そして現在へと至る中で、芸術家たちのドラマチックな人生模様が描き出される。「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」などで知られるミシェル・ルグランと「ある愛の詩」のフランシス・レイという映画音楽の巨匠2人が音楽を担当。さらに、モーリス・ラベル作曲、モーリス・ベジャール振付によるバレエの名作「ボレロ」を天才バレエダンサー、ジョルジュ・ドンが舞う。2015年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。
1981年製作/185分/フランス
原題:Les uns et les autres
配給:コピアポア・フィルム
日本初公開:1981年10月16日
スタッフ・キャスト
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2023年5月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
4つの家族のドラマです。
が、中盤辺りから話がわかりにくい。
しかし音楽とバレエは圧巻です。
何度も見れる。見る度に理解出来る映画です。
2021年7月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ジョルジュ・ドンのボレロが見たくて。舞台の場所や演出などが完璧。これがあるから長時間耐えられた。
戦争に翻弄された4家族の物語は、重い歴史ではあるが、淡々と語られる。しかし同一人物が親子を演じたりするので、ちょっと混乱した。そして長い。でも、重厚なドラマで見応えはあった。
バレエやる人は、どうして細くて首が長いのだろうか。先天的にそういう体型の人が集約されていくのか?それとも、バレエを根詰めてやると後天的にそうなるのか?素朴な疑問。
私のなかでは史上最高の映画でした。戦争と民族と愛と慈愛の大河をたくさんの家族や個人を登場させて人生そのものの糸が触れ合い、すれ違い、時には絡み合いながら時代を象徴する群像として描かれていく。主な4つの一家の他にもユダヤ人を救う女教師と息子、線路で拾った赤ん坊を捨てた男と子供を探す母親の出会い、散り散りになったパリの劇団員が、ある者たちは合流、男性ダンサーは米国でダンサーとなり、劇団長とその息子は女をめぐる泥仕合へと、4つの糸以外にもたくさんの糸が周りに流れていることに気がつき、時代に翻弄されながら生をつないでいく人々と、混乱の時代を自ら繰り返しつくっている人間のおろかさ、あわれさ。
この映画はそうした人間の哀しみ喜びを、おろかな人間たちの性(さが)の上に群像として描ききった大作です。ロシア、ドイツ、フランス、アメリカという言語の通じない家族たちを象徴的に主役にして、聖書でバベルの塔を築いて神が言葉を通じさせなくなった人間たちの末裔を描いている愛と哀しみの糸の物語。長く語り継がれる傑作だと思います。
2020年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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登場人物も多いし2世代の物語になるので、見直すと新しい発見がある。何十年ぶりかなのだけど、記憶は後半の印象が薄かった。バレエは圧巻だったけど、ジェラルディン・チャップリンの歌声が入っていたんだ。吹き替えなしみたいだけど、よく通っていた。
ダブル・キャストが多いので、油断すると悩み始めてしまう。この映画、あえて主役は作らなかったんだろうな。