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柄本時生、エレベータに閉じ込められる 「旅のおわり世界のはじまり」ウズベキスタンでのハプニング明かす

2019年1月24日 07:00

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プライベートでも交流のある主演の前田敦子と
プライベートでも交流のある主演の前田敦子と

[映画.com ニュース]前田敦子主演、黒沢清監督がウズベキスタンで全編オールロケ撮影に挑んだ最新作「旅のおわり世界のはじまり」。前田が演じるテレビレポーター・葉子が出演するバラエティ番組のAD佐々木を演じる柄本時生がウズベキスタンでのロケを語った。

黒沢監督のオリジナル脚本で、言葉も通じない未知の国に飛び込んだひとりの女性の成長を描く旅の物語。柄本のほか、染谷将太加瀬亮らが共演する。

柄本にとって初の黒沢作品。「僕は監督のファンなので、黒沢組に入れるっていうだけでもう、何でもやりたいという感覚でした」と参加が決まっての心情を振り返り、「すごくかっこいい本だと思いました。現場にいる人の話だな、ものづくりって、楽しいだけではないということも描かれていると思いました」と脚本を読んでの印象を述べる。

父親の柄本明が「ドッペルゲンガー」(2003)に出演しているが、「当時僕は高校生で15歳だったんです。役所さんとのシーンで親父がなにかやってて、それを兄ちゃん(柄本佑)とふたりで悪口言っていたのは覚えています(笑)。演出に余計なものがない、純粋な映画として見ました」と俳優一家らしいエピソードを披露。

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さらに、黒沢監督の作風について「僕は、映画を撮る人間って、物を作ること、何かを伝えたがる感覚があると思うんです。でも黒沢さんの作品はそうではなく、カメラから見た映画を撮っている。僕はそんな風に思えるのですが、それがすごく好きです」と自身の見解を述べ、「監督はとても丁寧でずっと敬語なんです。あそこまで、恐縮された感じで話す監督って、僕は知らないです。あと、とてもシャイな方ですね。そういうところを見ると僕は好きになってしまいます」と今回仕事を通して知った監督の一面を明かす。

また、プライベートでも交流のある前田とは2015年のTVドラマ「ド根性カエル」以来久々の共演となった。「ずっと、同じシーンに出ているのは初めてで楽しかったですね」と述べ、女優、前田敦子の魅力を「かわいいのかかわいくないのかよくわからないのがすごい魅力。どこかでかわいくなかったりするんですが、でも、すごくかわいくなるのが素晴らしいなって。そのわからなさがいいですね。謎なんです。そこがあっちゃんの魅力」と、気心の知れた間柄ならではの表現で評する。

初めて訪れたウズベキスタンは、「絶景でした。野原が広がっていて、すごく奥の方に牛の大群が見えていて。広がった風景が、まるで絵画みたいでした」とサマルカンドの郊外の風景に驚かされたそう。一方で、こんなハプニングもあった。

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「エレベータに閉じ込められて、死ぬ!と思いました。ホテルの空調がうまく効かないので、聞きに行こうと思って、エレベータに乗ったら、急にブン!と止まってしまって。30分くらい真っ暗の中で……『ああ、俺ここで死ぬわ』と本気で思いました。でも、死ぬなら、動画を残しておかないとと思って(笑)。染ちゃん(染谷)と、加瀬さんとあっちゃんに電話して、染ちゃんとつながって、どこか遠くの上のほうから『トキオ~』って声がしてきたんです。そこで『染ちゃーん! 助けて!』って。その後脱出までの動画を撮っていて、ドアが開いたら、染ちゃんが立ってるんです。めっちゃ怖かったです!」

初の黒沢組への参加、共演者との交流、思わぬハプニングと柄本にとって生涯忘れられない海外ロケになったよう。様々な体験を経ての演技がどのように作品に反映されるのかが楽しみだ。「旅のおわり世界のはじまり」は、2019年初夏公開。

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