草なぎ剛主演!「台風家族」に新井浩文×尾野真千子×藤竜也ら豪華布陣
2019年1月22日 06:00
映画は、漫才グループ「髭男爵」の元メンバーで、星野源主演の「箱入り息子の恋」で知られる市井監督のオリジナル脚本。2000万円を奪う銀行強盗事件を起こし、世間を騒がせた鈴木家の父と母。事件後に失踪し、10年を経過したことから、その4人の子どもたちが真夏のある日、財産分与のために仮想葬儀を営むというストーリーだ。
昨年7月、39.2度という県内史上最高気温を記録した栃木県佐野、藤岡でロケ。スタッフが口を揃えて「脚本が面白い!」と称賛する本作には、長男役の草なぎをはじめ、個性あふれるキャストが集結。鈴木家の次男・京介役は新井浩文、長女の麗奈役はMEGUMI、三男・千尋役は中村倫也。市井監督の「ドラマW 十月十日の進化論」に主演した尾野真千子が、「クソ野郎と美しき世界」に続いて草なぎと2度目の夫婦役を演じた。両親役には榊原るみ、藤竜也が初共演。ほかに甲田まひる、若葉竜也、長内映里香が出演する。
「クソ野郎と美しき世界」が限定2週間興行で25万人を動員、「ユーチューバー草なぎ」として、好きなユーチューバーランキング2位にも入り、今後の活躍が注目を集める草なぎは、「とてつもなく暑い真夏の撮影でした。撮影の序盤、市井監督に『草なぎさんの中に小鉄は十分居るから、作り出そうとしなくて良い』と言ってもらえて、それが難しくもあり、だけど新しい自分を引き出してくれたと思っています。改めて、市井監督、すごいなあと。脚本を読んだときも、面白いと思ったんだけど、現場に入って実際に演じてみると本当に笑っちゃって。そんな現場の空気がとても良かったです」と語る。
どんな仕事も長続きしない小鉄役については「本当にダメダメな奴なんですけど、逆にそういうところが魅力的で、愛くるしく、むしろ愛すべき人物だな、と思えました。撮影を重ねていくうちに、自分では気づいていないんですけど、自然と『鈴木家』っていう、家族のリアルな感じが出来上がっていった気がします。ラストカットの撮影は、なんかすごいジーンときちゃいましたね。映画を見てくれた人には、必ずあの真夏の暑さと、僕らの“パッション”がスクリーンの中から『ぶわ~ん』と伝わると思います!」と自信を見せている。
これが長編映画4作目になる市井監督は「富山に住む両親と離れて、僕は長年東京に住んでいます。両親の誕生日や結婚記念日にふたりのことを考えることはあっても、普段は忙しさにかまけてふたりの存在はほとんど頭の中にありません。そんな自分の薄情さに気づき、胸がチクリと痛んだ時、どうしても家族の映画を作りたい、作らなければと思ったのが、12年前です。長年に渡り温め続け、ようやく出来上がったシナリオを元に、最高の環境をスタッフが作ってくれました。そして、それに応えた魅力溢れる役者たちがちゃんと血の通った人間として演じ切ってくれました。一人でも多くの方の心の琴線に触れることができたなら幸せです」と話している。
「台風家族」は初夏に全国で公開される。
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