スピルバーグ監督のリメイク版「ウエストサイド物語」ヒロインに無名の17歳・女子高生
2019年1月20日 11:00
[映画.com ニュース] スティーブン・スピルバーグ監督がメガホンをとるリメイク版「ウエスト・サイド物語」ヒロインに、無名の17歳の女子高生が大抜てきされたことがわかった。米Deadlineが報じている。
アーサー・ローレンツ原作、レナード・バーンスタイン作曲、スティーブン・ソンドハイム作詞の「ウエスト・サイド物語」は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を下敷きにしたミュージカル劇で、1957年にブロードウェイで初演され大ヒットを記録。61年にロバート・ワイズ監督が映画化し、第34回アカデミー賞で作品賞を含む全10部門を制した。
スピルバーグ監督によるリメイク版の主人公トニー役には、「ベイビー・ドライバー」「きっと、星のせいじゃない。」のアンセル・エルゴートが決定しているが、その相手役となるマリア役が新人レイチェル・ゼグラーに決定。米ニュージャージー州に住む17歳の女子高生だという。
「ウエスト・サイド物語」は、ポーランド系アメリカ人たちの非行グループ「ジェット」と、プエルトリコ系の非行グループ「シャーク」の対立を軸に展開することから、スピルバーグ監督はプエルトリコ出身者やラテン系俳優を起用することにこだわってきたという。大抜てきされたゼグラーは、昨年1月にTwitterでリメイク版のキャストを募集していることを知り、ビデオを送ったことがきっかけで起用されることになった。ゼグラーは、「コロンビア系アメリカ人として、ヒスパニックの人たちにとても重要なキャラクターを演じる機会を与えられ、大きな責任を感じています」とコメントを発表している。
リメイク版の脚本は、「ミュンヘン」「リンカーン」でスピルバーグ監督と組んだトニー・クシュナーが執筆。今夏にクランクインする予定。