セクハラで辞任のジョン・ラセター氏、スカイダンス・アニメーションのトップに就任
2019年1月12日 12:00

[映画.com ニュース] セクハラ騒動をきっかけにピクサー・アニメーション・スタジオとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを辞任したジョン・ラセター氏が、スカイダンス・アニメーションのトップに就任することが明らかになったと、米Deadlineが報じた。
スカイダンス・アニメーションは、「スター・トレック」シリーズや「ミッション:インポッシブル」シリーズを手がけるスカイダンス・メディアが立ち上げたアニメ部門で、スペインのIlion Animation Studiosと共同で複数の長編映画を製作している。これまでは、ドリームワークス・アニメーション出身のビル・ダマスキがトップを務めてきたが、ラセター氏が後任を務めるという。
ラセター氏は、「トイ・ストーリー」や「カーズ」といった大ヒット映画を自ら手がけただけでなく、ピクサーとディズニーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして、「アナと雪の女王」をはじめとする数々のヒットを世に送り出したCGアニメ界最高の権威のひとり。しかし、2017年にハーベイ・ワインスタインのセクハラを暴く記事が米ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたのをきっかけに、ハリウッドの有力者に対する告発が相次ぎ、ラセター氏もその標的となった。ピクサーの女性社員に対し、異常なほど長いハグや唇へのキスを行うなど不適切な行動を繰り返した事実をラセター監督は認め、半年間の休職の末、昨年末に退職を余儀なくされていた。
スカイダンス・アニメーションで新たなスタートを切ることになったラセター氏は、声明を発表。「昨年はアニメ業界を離れ、自らの行動を深く振り返ることに費やしていました。自分の行動が意図せず周囲を不愉快にさせてしまっていたことを知り、深く後悔していますし、申し訳ないと思っています。この経験により、よりよいリーダーになれると思います」。
今回の発表を受け、ハリウッドのセクハラ問題に立ち向かうために立ち上げられたTime's Upは、スカイダンス・メディアのデビッド・エリソン最高経営責任者を痛烈に批判。「再犯の可能性がある加害者に高い地位を提供するのは、ハラスメントを許すことになります」とコメントを発表している。
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