池松壮亮×新井英樹「宮本から君へ」映画化決定 ヒロインは蒼井優、人気エピソードを実写化へ
2019年1月10日 07:00
[映画.com ニュース] 池松壮亮主演で新井英樹氏の名作漫画をドラマ化した「宮本から君へ」が映画化されることになり、今秋に全国公開されることがわかった。ドラマ版にも出演した蒼井優がヒロイン役を担うほか、同じく演出を手がけた真利子哲也監督(「ディストラクション・ベイビーズ」など)がメガホンをとり、ファンから高い人気を博す“宮本の決闘”を映像化する。
1990~94年に講談社「モーニング」で連載されていた新井氏の同名漫画(全4巻)。文具メーカーの新人営業マンで、恋にも仕事にも不器用な宮本浩が成長していく姿を描き、その衝撃的な内容から“伝説の作品”などと称されている。ドラマ版は2018年4月からテレビ東京系で放送され、第56回ギャラクシー賞のテレビ部門・奨励賞に輝くなど、大きな反響と高い評価を獲得した。
映画でも引き続き池松が宮本、蒼井が中野靖子に扮する。2人は02年のNHKドラマ「うきは-少年たちの夏-」で初共演し、塚本晋也監督作「斬、」(18)でも対峙したばかり。出身地、大学など共通点も多く、役者としても認め合う仲なだけに、感情をむき出しに激しくぶつかる役どころを、絶妙なコンビネーションで演じきった。
池松は「ボロボロになるまで読みあさったこの偉大な原作の力をお借りして、時代の変わり目に強烈な人間賛歌を残すべく、身も心も捧げたつもりです」と述べ、「(蒼井とは)物語のなかの人生の試練を共にする事が出来たと思っています。その存在にいつも救われました。そのほかキャストそれぞれの、抜群のアクトも楽しみにしていただければと思います。まだ仕上げ真っ最中でどうでるか分かりませんが、生きてゆく覚悟、信じる覚悟、そして人生を感じるような映画になるんではないかと期待しています」と明かす。
対する蒼井も、「全身で感情をぶつけ合うシーンの連続だった為、撮影3日目には既にヘトヘトでした。こんなに早く疲弊した現場は初めてです」と振り返り、「体力、集中力、瞬発力、そして声量が基本的にどのカットにも必要だったのですが、共演者の皆様と労り合い、励まし合い、スタッフの皆様に助けていただき、なんとかクランクアップすることが出来ました。こんなに高カロリーな作品はなかなかないと思います」と充実の様子で振り返っている。
撮影は18年9月29日~10月30日に敢行。「この物語を完結させるまでは、死ぬに死ねない」と語る真利子監督を筆頭に、全キャスト・スタッフが全身全霊をかけて挑んだ。松山ケンイチ、柄本時生、星田英利、古舘寛治らが再結集し、新キャストは今後発表される予定だ。
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